今年は相続の相談を受ける事が多く相続手続きをして感じたことを報告します。 現代は医学の進歩により病気療養期間が長くなることが多いのです。 夫がもう長く生きられないと分かった時点で、定期預金や普通預金等が5ケ所以上の 金融機関に取引があり、残高が存在するときは夫の了解を得て主要な取引銀行に預金を移しておくべきです。 相続が起きてさあ、名義を変更したく銀行等に申し込むと、遺産分割協議書を相続人の協議で決定して銀行等に提示しても銀行は銀行独自の様式に書き込んでしかも相続人全員の印鑑が必要で相続人全員の戸籍謄本等書類の提出を要求されます。大体銀行に行けば1支店だけで最低2日間を要してしまいます。提出した添付書類も黙っていれば銀行に保存するからと返還して頂けません。 よって、夫のしっかりしてる間に奥様、子供たちが手分けして銀行口座を解約して解約金額を1行に集中するようにしましょう。 税理士に相続税の申告を依頼するまでに相続人の労力負担がかからないように考えてください。銀行で預金の解約する場合に「代理人が出頭して解約したいがどんな書類が必要か」と電話であらかじめ聞いてすればよいのです。 夫が事業をやっていた方や、サラリーマンで取引金融機関の多い方は今から取引銀行を数行に絞る事が妻や子供たちへの優しい心遣いでありましょう。 実行してみてください。
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