富士電機が三洋電の自販機事業を買収

 富士電機、三洋電機はこのほど、三洋電機グループの自動
販売機事業を含む三洋電機自動販売機の発行済み株式の
全株を富士電機に譲渡することで合意したことを明かにした。
自販機トップの富士電機と次位の三洋電機の事業統合で、
占有率は50%超となる見込み。公正取引委員会の了承を
得次第、3月末にも株式譲渡を行ない、4月から新体制で始
動させる。今後、詳細条件の検討を行なっていくが、開発・製
造は富士電機グループの流通機器システムカンパニー・三重
工場(四日市)、および現・三洋自販機(吹上工場)を存続させ
た上で分担見直しを行ない、効率化を図っていく。また販売・
サービスは富士電機冷機に一元化し、現・三洋自販機の人材
約200名程度を吸収していく。地方営業拠点についても統合し、
スケールメリットの発揮を目指すことにしている。開発・製造を
含めた吸収人員は一千名余。自販機の出荷台数は47万台
(00年自販機工業会調べ)で、98年を直近のピークにして以
来、縮小の傾向。平均単価も現象しており、出荷額も00年には
93年水準の80%となる1900億円台になっている。