マックが「ディープフリーザー・マイナス75℃」を開発・商品化

 超低温機器の専門メーカー、マック(本社・千葉県東金市)はこのほど、新製品
として独自開発した二元式超低温冷凍ユニットと、自己熱源ヒートポンプ・デフロ
スト方式による技術で「ディープフリーザー・マイナス75℃」を開発、商品化した。
同社の二元式超低温冷凍ユニットは、混合冷媒を搭載してマイナス120℃の到
達温度を可能にした「マック・クライオ」で、すでに産業向け真空装置の超高速排
気を中心に多くの採用実績を持つ。一方、自己熱源ヒートポンプ・デフロスト方式
は、冷却ユニットが二元冷凍機のコンデンサー機能となり、加熱されてデフロスト
作業を行う。この場合、デフロスト・ガスケードが二元冷凍機の蒸発器となり冷却
する。同時に同ガスケードに一元冷凍機の仕事量が送り出されて二元冷凍機の
蒸発熱源となり、一元冷凍機の冷却作用の機能を兼ねて、一元冷凍機の長時間
運転を可能としている。超低温冷凍ユニット内部の熱源で完全デフロスト処理を実
施するもので、この自己熱源がユニットクーラーでの頑固な着氷も完全に解氷する。
二元式超低温冷凍システムでは温度調整可能範囲はマイナス75℃〜同30℃の
広範囲に対応する。最初に一元冷凍機によってマイナス40℃の温度域を作りだし、
ガスケードコンデンサー内を循環し、ここで二元冷凍機からの冷媒を凝縮してユニッ
トクーラーからマイナス80℃の極低温冷風を強制通風して冷凍庫をマイナス75℃に
安定維持する。

 (株)マックのホームページ http://homepage2.nifty.com/macthelife/


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