川重冷熱工業が世界最高効率の蒸気吸収式冷凍機

 川重冷熱工業は世界最高効率を達成した新型蒸気式吸収冷凍機を
商品化し、「蒸気式シグマエース」3.5シリーズとして冷房能力3516kW
〜7033kW(1000冷凍トン〜2000冷凍トン)まで4機種を4月から順
次発売する。
 同製品は東京ガスが設定した次世代地域冷暖房用吸収冷凍機の開発
目標である蒸気消費率3.5kg/時・冷凍トン(JIS規格、COP1.5)及び
冷水・冷却水の大温度差使用(冷水入口温度14℃−出口温度6℃,冷却
水入口温度32℃−出口温度)に対し、満足が得られる結果が得られたこ
とで発売に至った。
 直焚吸収冷温水機として世界最高レベルのCOPを実現した省エネ率42
%のシグマエースの技術をベースに開発された。蒸気式吸収冷凍機(モジュ
ール)2台を密着設置した構成とし、吸収器・蒸発器を低圧側と高圧側にそれ
ぞれ分けることで、2段吸収・2段蒸発サイクルを構成する新システムを実現。
これにより冷凍機の内部に低圧側と高圧側の部屋を構成するための隔壁を
設けるなどの構成変更が不要となり、直焚吸収冷温水機シグマエースシリー
ズと同等の高い品質を維持したまま2段吸収・2段蒸発サイクルが実現できた。
 


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