地中熱利用の普及へ向け利用促進懇談会が総会

 地熱発電には向かない低温の地中熱を冷暖房・給湯などに使用する地中熱利用システムの
普及促進を図る「地中熱利用促進懇談会」の総会が今月12日に開催された。
 同懇談会は、環境に優しい地熱の利用技術全般について日本地熱学会と連携して、調査・標
準化・普及促進を図ることを目的に昨年設立された。4月12日現在、法人会員78社、個人会員
29名の計117の会員がいる。12日に開催された総会では、平成13年度の活動報告が行われ
たほか、平成14年度の事業方針・計画、予算などを審議し承認した。
 地中熱利用は欧米では認知度も高く、商業施設や公共施設、最近では学校施設で利用される
など急速に普及している。欧米に比べて地下環境は違うが、同懇談会では掘削(ボーリング)費の
低減や工法の確立、この一環として地中熱利用専用掘削マシーンを検討するなど、地中熱利用
技術のローコスト化、また地下の状況把握として地中からの抽熱システムやヒートポンプの多様性
についてユーザーニーズの市場調査を含め、国内での普及促進を目指している。

 ・地中熱利用促進懇談会のホームページ
   http://www.geohpaj.org/



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