経産省が断熱材のフロン残存量は4万トンと推計

 経済産業省はウレタンフォームやスチレンフォームの建築用断熱材で発泡材として使われてい
るフロンガスの回収・処理技術調査の結果をまとめ、断熱材に含まれるフロンガス残存総量は約
4万トンと推計した。
 同調査ではウレタンフォームでは2万9千〜3万6千トン、スチレンフォームが3千2百〜5千トン
が国内での断熱材に含まれるフロンガス残存総量と推計している。断熱材に含まれるフロン残存
量の測定方法は、いまだ国際的にも確立していないのが実情。このため同省は残存量の推計と
処理技術についての基礎的調査を行ってきた。調査では、まず各種の統計や実際の建築物の断
熱面積のうち発泡樹脂系断熱材の使用総量を割り出し、この結果、ウレタンフォームで37万〜
47万トン、スチレンフォームで35万〜63万トンと推計。また全国各地から収集したサンプルを分析
し、経年変化によるフロン残存量の平均値を把握して残存総量を推計している。今後はこれらの技
術点や経済的観点からの評価など、さらに検討することにしている。

 ・経済産業省のホームページ(上記調査の報道発表)
   http://www.meti.go.jp/kohosys/press/0002585


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