家庭用冷蔵庫を先陣に自然冷媒化に拍車

 総合家電各社は自然冷媒を搭載した家庭用冷蔵庫を今春から発売しているが、松下電器が
03年末までに9割を自然冷媒機に置換していく方針を示すなど、拍車がかかっている。
 松下電器は家庭用冷蔵庫の完全ノンフロン化を行なうべく、03年12月までに300リットル以
上のタイプを自然冷媒(イソブタン)としていく。国内では松下のほか日立製作所、東芝キヤリア
が今年初めから発売したのに続き、三洋電機は今夏にかけて、シャープ、富士通ゼネラルなど
各社も今秋までに投入を予定しており、市民権を得つつある。
 400〜500万台の国内市場規模を持つ家庭用冷蔵庫での自然冷媒化が加速していくとすれ
ば、この分野での現状の支配冷媒であるHFC134aの座を脅かすのみならず、業務用機器を
含めて波及の可能性も強い。冷熱空調機器のキーデバイスであるコンプレッサでも数量面での
ベースロードを占める家電品への傾斜が加速すれば、炭化水素系冷媒に特化していく可能性も
少なくない(空調タイムス9月18日号1面記事から1部を抜粋)


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