デンソーが世界初のエジェクタサイクルを開発

 デンソーはこのほど、世界初となる「エジェクタサイクル」を開発し、冷凍車用冷凍機に搭載
した。今後発売の自然冷媒給湯機「エコキュート」にも採用していく。
  エジェクタは高圧冷媒を勢いよく噴出、膨張させるもので、従来の膨張弁によって生じていた
渦の発生をなくし、エネルギーの損失を防ぐ。また、膨張時の冷媒の高速な流れによって生じる
負圧を利用してエバポレータから排出される冷媒の圧力を上昇させることで、コンプレッサの負
荷を低減する。このため膨張弁を使った同等サイズのサイクルに比べて冷凍能力を25%向上
させるとともに、コンプレッサ動力を20%低減できるという。同サイクル採用による冷凍車用冷凍
機は、コンデンサ(凝縮機)とエバポレータ(蒸発器)をひとつのケース内に収納したパッケージタ
イプの冷凍装置で、3.75kW(庫内温度18度C)を持ち、4−8トン車まで搭載可能。同社では
今後発売の家庭用自然冷媒(CO2)給湯機「エコキュート」にも同エジェクタサイクルを採用する
計画という。

 ・デンソーのホームページ(ニュースリリース原文)


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