2004年2/11日号
三菱重工業が電力3社と超小型空冷ターボヒートポンプを開発
 三菱重工業は東京電力、中部電力、関西電力と共同し、ビルや工場などの空調設備用途を照準にした「超高性能空冷小型ターボヒートポンプ」を開発した。同機を採用したマイクロターボSシリーズ・MTSH175は冷房能力175kW、暖房能力200kWで、業界最高のCOP5・0(冷房時)。熱交換器は外気冷却水で散水し冷却効果を高めた散水式空気熱交換器を採用。インバータも標準装備し、冷媒にはHFC134aを採用している。Sシリーズは4機種をラインアップし冷房能力350、525、700も揃え、6月からの販売を予定している。今後は同機を搭載した水冷式、空冷冷房専用機、空冷ヒートポンプ機も順次シリーズ化していく予定。
三菱重工業のニュースリリース原文

ヤンマーがクラス最高発電効率の9・9kWコージェネを開発

 ヤンマーエネルギーシステムはクラス最高の発電効率31%を達成した「インバータ連系仕様9・9kWガスエンジンマイクロコージェネレーション」を開発、4月から販売する。高効率エンジンとインバーター及び高周波永久磁石発電機を採用することで、このクラス最高の発電効率31.0%(総合効率84.0%)を達成し、従来機(発電効率25%)から大幅に向上させた。メンテナンスインターバルも6千時間から1万時間に延長。メーカー標準販売価格は350万円で、初年度は年間400台の販売を計画。

ヤンマーエネルギーシステムのニュースリリース原文

三菱電機、空調・冷熱事業で2006年に1.4倍増の5千億円に
 三菱電機では、現在、3500億円の空調冷熱事業を2006年には1.4倍の5000億円にしていく−。同社・副社長リビング・デジタルメディア事業本部の大草文夫本部長が3日、HVAC&Rの自社ブースで会見し、明らかにした。冷熱事業を「21世紀に羽ばたくコアビジネス」と位置づけ、開発・製造・販売・サービス一体の戦略的な展開により、グローバル展開しながら世界評価の獲得を目指し、トップ3を維持していく方針を示した。

マックスが全熱交換型24時間換気システムで大風量モデル

 マックスは改正建築基準法対応の全熱交換型全館24時間換気システム「ES−8200」を大風量化し、より広い住宅へ対応する「ドライファン24 ES−1300シリーズ」2機種を発売した。第1種換気で対応可能な最大延べ床面積を従来の80平方メートルから120平方メートルへ拡大。2機種は天井隠蔽型で静音対策も向上させ本体フロントパネル無しのタイプ。機種拡充でハウスメーカーや工務店、マンションデベロッパーなどへ拡販を図る狙い。
マックスのニュースリリース原文

日立空調システムが空冷チラーユニットで標準シリーズをモデルチェンジ

 日立空調システムが既存の空冷チラーユニット「標準(A)シリーズ」において新型高効率スクリュー圧縮機、新開発ファンを搭載したモデルチェンジを行い、新機種を5月から発売する。高効率2枚羽翼プロペラファン「インパーネスファン」などを採用することで、冷却COPを3・8(従来は3.4)まで向上。ラインアップはヒートポンプ式と冷却専用の2タイプで、それぞれ40〜180馬力相当の9機種、合計18機種で構成する。また東京電力、中部電力、関西電力と共同開発したCOP4・1の空冷チラーユニット「高効率(AH)シリーズ」も3月に発売する予定。


オランダOPTIMUM環境技術社が煙管ボイラの自動クリーニングシステムを開発

 OPTIMUM環境技術社が稼働中の煙管ボイラ自動クリーニングシステム「APCS」を開発した。これにより稼働効率や労働コストを高める総合的な改善が可能となる。同システムはボイラを常時監視し、稼働中でもプロセスパラメーターにより自動クリーニングを行うというもの。
 オランダに本社を構える同社は同システム開発により日本でのビジネスパートナーを募集している。詳細はジャパン・インテリム・マネージメント(東京都品川区東五反田、電話03―5421―2949)まで、日本語での問い合わせも可能。


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