2004年10/27付け
業務用エアコンの国内出荷が3年ぶりに70万台を突破−日冷工発表
 業務用パッケージエアコンの国内出荷台数が3年ぶりに70万台を突破した。このほど日本冷凍空調工業会が発表したもので、昨年10月から今年9月までの『旧冷凍年度ベース』による統計。前年同期比では110%となり、2桁の伸び。新事業年度による上半期(4‐9月)ベースでも同112%の約42万台となる。家庭用ルームエアコンについては、昨年10月から今年9月までの出荷が前年同期比99.2%の672万台と前年割れ。ただ猛暑の影響で今夏の販売状況は好調に推移しており、新事業年度による上期(4−9月)実績でみると同105.9%と数字を伸ばしている。
日本冷凍空調工業会のホームページ(統計資料)

ポンプ動力を30%削減−大阪ガスが配管摩擦低減剤を新開発
 大阪ガスでは空調機の冷温水ポンプの動力を30%削減できる新しい配管摩擦低減技術を開発し、このほど本格発売を開始したことを明らかにした。従来、配管内に摩擦低減剤を投入すると消費電力が落ちる一方で、同時に熱伝達率も落ちてしまう問題があった。同社がこのほど開発した摩擦低減剤「エコミセル」では、能力を落とすことなくポンプ動力を30%低減することができる。配管内冷温水に添加するだけで大幅な省エネ・省コストが図れることから、大阪ガスでは冷温水式空調システムやプラント設備密閉循環系などの市場に幅広く販売していく。
 ※問い合わせは大阪ガス・エネルギー開発部 電話06−6205−4670まで

業務用エアコンの室外機を大幅にコンパクト化−東芝キヤリアが新製品
 東芝キヤリアは店舗・事務所用エアコン「スマートエコ」の室外機を大幅にコンパクト化したニューモデルを12月下旬から順次発売する。新冷媒R410Aの採用で省エネ性を進化させる一方、新技術による熱交換器などを搭載することで業界トップクラスの小型・軽量化を図った。室外機サイズは5馬力クラスで従来機に比べて60%低減。また3馬力タイプはルームエアコンと同等サイズとなり、搬入が非常に容易になるほか、設置場所の制約も軽減されるメリットがある。これによりリニューアル需要が拡大するなかで訴求力を高める。
東芝キヤリアのホームページ(ニュースリリース原文)

総合展示会「東芝空調メッセ04」−大阪会場は11月15、16日に開催
 東芝キヤリア空調システムズでは、11月15日と16日の2日間、空調ビジネスを変える総合展示会と題して「東芝空調メッセ2004」を大阪市中央区のサンライズビルで開催する。今秋登場の新製品をはじめ、店舗・ビルなど空調設備、オール電化設備、さらにはエレベータ、照明機器といった最新製品・システムを一堂に展示、紹介する。今回は病院・学校向けなど東芝グループならではのセグメント別総合提案をはじめ、空調ビジネスをサポートする営業支援、24時間365日安心を提供するサービス支援、東芝キヤリアの空調技術の歴史、省エネルギー技術の進化などコア技術を紹介する。
問い合わせは同社・関西支社、電話06−6241−8845まで

三洋電機が欧州・ハンガリーで業務用空調機を本格生産
 三洋電機は欧州地域への供給体制を強化すべく、欧州の生産拠点である三洋ハンガリーで業務用空調機の生産に着手する。05年10月から生産を開始、次年度にはパッケージエアコンを主力に年間12万台体制の確立を目指す。欧州地域のパッケージエアコン生産は、合弁会社で一部先行して行っており、三洋ハンガリーは2番目となる。欧州の業務用空調機は50万台(04年度)規模に至り、今後も5%程度の伸長が見込まれている。
三洋電機のホームページ(ニュースリリース原文)

業界初のJET認証を取得−ヤンマーが5KWマイクロコージェネで
 ヤンマーエネルギーシステムはこのほど、5kWガスエンジンマイクロコージェネレーションにおいて業界で初めてJET(財団法人・電気安全環境研究所)の認証を取得した。「小型分散型発電システム用系統連系装置」の認証で、第3者機関から安全性・性能が評価されたもの。これにより各電力会社における系統連系協議において「太陽光発電システム」と同等の扱いになることが期待される。同社の5kWマイクロコージェネは国からの補助金制度もあり、ファミリーレストランなど小規模飲食店などを中心に設置台数が伸びている。今回の認証取得でさらに普及拡大が加速する見込み。

世界初、高出力の一体型エコキュート−中部電力が関電、日立と共同開発
 中部電力は、関西電力と日立ホーム&ライフソリューション(日立H&L)と共同により、湯切れのない瞬間的な給湯を実現する高出力ヒートポンプを開発し、これに小型サポートタンクを一体化した家庭用ヒートポンプ給湯機「高出力一体型エコキュート」を開発してきてが、商品化にメドがついたとしてこのほど発表した。家庭用エコキュートの一体型は世界初。連続給湯を可能にするため、新たに横置き型の高出力スクロール圧縮機(11.5kW)を開発し、これを2台搭載して家庭用では最大の加熱能力(定格最大23kW)を達成、連続給湯を実現した。またサポートタンクを小型化することで、従来の家庭用エコキュートに比べて約50%のコンパクト化を図った。今後、実証試験を重ね、来年春の発売を目指していく。
中部電力のホームページ(ニュースリリース原文)

業界初のインバータ制御のショーケース−東芝キヤリア空調が発売
 東芝キヤリア空調システムズが業界初のインバータ制御の内蔵オープンショーケースを11月から発売する。エアコンへの搭載で実績を持つDCツインロータリー圧縮機を搭載し、ベクトルインバータ制御を行うことで在来機に比べて電気代が半減。業界トップの省エネ性を実現した。機械室のファン形状の改善などでスペース効率を高め、庫内収容量を25%アップの233リットルとした。機種はホットとコールドの併用ができるタイプとコールド専用の2機種。初年度2千台の販売を計画している。
東芝キヤリア空調システムズのホームページ(ニュースリリース原文)

坪単価29万8千円からの自由設計住宅を発売−アキュラネット
 地域工務店やビルダーなどで構成する“家づくりネットワーク”のアキュラネットが坪単価29万8千円から実現できる自由設計住宅「安心の家GRACE(グラーチェ)」を発売する。防犯や空気環境、バリアフリーなど日常生活に配慮した設計、家族コミュニケーションを豊かにするデザインを取り入れた。11月28日まで全国一斉に開催する「我が家の安心住宅フェア」で先着300棟限定で発売する。住宅性能表示制度の主要6項目で最高ランクを満たしているほか、「ユーザーが必ず欲しい設備」(リクルートの注文住宅と住宅設備に関する動向調査」で上位ランクした24時間換気システムや全自動給湯機、IHクッキングヒーター、暖房便座など16項目を標準搭載している。


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