2004年11/10付け
中規模ビルオートメーションにシンプルで安価タイプを投入−松下電工
 松下電工は、床面積5000平米規模のビルにおける警報監視、照明制御などの設備監視に最適なシンプルで安価な(同社従来システム商品価格の約30%価格ダウン)ビルオートメーションシステム「エミット・ビルコントローラ WeLBA(ウェルバ)」を11月21日より販売を開始する。従来、ビル設備の中央監視システムは高機能であるが高価格なため、導入されることが少なく、警報監視・遠方操作・照明制御・検針・計測などが別々の設備で運用されてきた。同製品では、ビル設備の照明制御、動力制御、電力量計測、電流・温度などのアナログ値の計測、警報監視などを一元管理でき、本コントローラ1台で床面積5000平米規模の設備監視を行うことができる。また、本コントローラの制御・監視にはWeb技術を利用しており、ユーザー所有の汎用パソコンからWebブラウザで制御・監視ができ、イントラネット上のパソコンであればどこからでも制御・監視および様々な設定を行うことも可能。ユーザーによる機能制限もできる。 また、メールサーバーを利用することによりユーザー所有の携帯電話などに警報情報をEメール送信することも可能。価格は床面積5000平米規模のビルで同仕様の場合、当社従来システム商品に比べ約30%のダウンを実現しており、システム合計で約300万円から(コントローラ一台、各種端末器計40台の場合)としている。2005年度年間で9億円の売上を目指す。
松下電工のホームページ(ニュースリリース原文)

三菱樹脂が省スペースを実現したユニット型の密閉式冷却塔を発売
 三菱樹脂(社長=神尾章氏、本社・東京都千代田区丸の内)は、現場施工を容易に、そして省スペース設置を実現したユニット式の密閉式冷却塔「ヒシクーリングタワー P―Riシリーズ」を発売した。これまで現場組み立てだったものを、完成品や二分割ユニットによる現場搬入を可能とする「ユニット方式」とし、現場施工を容易にし工期短縮を実現した。さらにファンは、最先端の設計技術で新形状、送風能力の向上、従来比20%以上の重量削減、運転音の改善を果たした。熱交換器においては、銅管コイルへの水の接触を多くする工夫で冷却効率を向上させた。これらによりファン・散水ポンプ動力の消費電力を平均約25%低減し、塔体サイズのコンパクトも実現した。その他、散布水管を内部配管に変更したことで上部配管がなく外観を簡素化し、外光の影響がなくなるので劣化も防ぐことができる。標準仕様の使用温度範囲は入口水温が四五度以下。特別仕様では45度〜75度までに対応する。標準仕様ラインアップは低騒音型、超低騒音型がそれぞれ36タイプ。積算定価(税別)は、ターボ125RT密閉、低騒音型(HT―125PE―Ri)で965万円。なお、一部の小型は05年3月が出荷予定。同社は3年後に3億円規模の売上を目指す。
三菱樹脂のホームページ(ニュースリリース原文)

エコ・アイスグリーンラベルが7メーカー76機種に拡大−HP・蓄熱センター
 財団法人ヒートポンプ・蓄熱センターは、「エコ・アイス グリーンラベル制度」の認定機器を新たに追加し、個別分散で八メーカー158機種、ユニットで7メーカー76機種とした。エコ・アイスは、需要と供給のアンバランスを解消し設備の高効率運用を実現する「蓄熱」と、投入したエネルギー以上の熱エネルギーを利用できる「ヒートポンプ」により高効率なシステム。グリーン購入法の特定調達物品にも指定されているそして、この高効率で環境保全性に優れたエコ・アイスの中でも一定基準以上の性能を持つ機器を「エコ・アイス グリーンラベル」として認定し普及促進を図るというもの。「エコ・アイス グリーンラベル」の選定項目は次の通り。対象は、エコ・アイス(氷蓄熱ユニット・氷蓄熱式パッケージエアコンディショナ)、ビルマル用を含む。基準は、氷蓄熱槽を有し、オゾン層を破壊する物質が使用されていない冷媒を使用する。COPは、冷房が2・15以上。認定を受けると同センターのホームページで公表、そして認定機器、カタログへ表示し訴求できる。
財団法人ヒートポンプ・蓄熱センターのホームページ(ニュースリリース原文)

コロナが新型の電気温水器4機種を発売へ
 コロナ(社長=内田力氏、本社・新潟県三条市)は、電気温水器4機種を新たに開発、このほど販売を開始した。新型電気温水器は、貯湯量460リットル・追い焚きフルオートタイプ(UWH―4614AD2U、本体価格45万6750円)、同370リットル・オートタイプ(UWH―3714SAD2U、同35万7000円)、同370リットル・給湯専用タイプ(UWH―3714N2U・UWH―3714N1L、同29万4000円・オープン価格※受注生産品)の4機種。このうちUWH―4614AD2Uは、貯湯タンク内の湯熱を利用した追い焚き機能を搭載。浴槽の湯量を変えずに、スピーディーな追い焚きを可能とする(40度Cから42度Cへの追い焚き時間が約2分)。また、給湯および風呂回路に独立した混合弁を用いることで、「浴槽の湯張り」「キッチン等への給湯やシャワー」で違う温度の湯を同時に使うことができる(セパレート給湯温度コントロール)等の特長を持つ。同社は、現在急速に普及が拡大している住宅のオール電化仕様に対応するため、自然冷媒CO2ヒートポンプ給湯機「エコキュート」をはじめ、IHクッキングヒーター、ルームエアコンの各電化商品の拡充を図っているが、この展開をさらに強化するため、さらに電化商材の品揃えを強化し、提案力強化を目指す。
コロナのホームページ(ニュースリリース原文)

エコーネットがホームネットワークのセミナーを開催
 エコーネットコンソーシアムは十二月十六日、家庭内設備機器のネットワーク化について第三回目となる「エコーネットセミナー」を工学院大学(東京都新宿区西新宿)で開催する。入場料無料。セミナーの内容は、「ホームネットワークによる変わる暮らしの概要」「エコーネットによる家電品の相互接続」「エコーネットによるホームネットワーク製品化状況」について行われる。エコーネットコンソーシアムとは、AV系を除く家電機器などのホームネットワークの標準規格づくりを行っている団体。エコーネット規格に準拠することで、メーカーの壁を越えたネットワーク構築が可能となり、最終的にはエンドユーザーにメリットをもたらす。ホームネットワーク構築により特に各種操作において便利さが増し、セキュリティーや医療関係サポートも充実する。エアコンなら、例えば冬期や夏期において、帰宅する前に運転させておけば快適な室内環境ともなる。ネットワーク構築には無線信号を受け取るアダプターや操作インターフェイス装置などが必要だが、これらがまだ高価ではある。しかし、趨勢の速い通信分野製品であるだけに低価格化も見込め、今後は一層身近になっていくとみられている。

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