2004年12/1付け
大風量換気と小型化を実現−ダイキン工業が05年向けルームエアコン
 ダイキン工業は、2005年向け家庭用ルームエアコンの新製品として、うるるとさらら「Rシリーズ」を来年1月から発売すると発表した。新シリーズは建築基準法の適合認定を受けた大風量(32立方メートル)換気を実現。換気扇としての設置も可能としたほか、リニューアル市場への対応を視野に横幅800ミリ以内のコンパクト化を図った。また同社独自機能の「うるる加湿」をパワーアップし、ヒアルロン酸を配合したビタミンCフィルターで肌水分量を2.4倍にアップ、美顔効果を高めた。このほか室内のカビ発育を抑制する「カビショック運転」を業界に先駆けて搭載している。価格はオープンだが、最多需要の2.8kWクラスは20万円弱を想定している。
ダイキン工業のホームペース(ニュースリリース原文)

世界初、排気と給気を同時にできる「新・呼吸するエアコン」−三洋電機が発表
 三洋電機は2005年向け家庭用ルームエアコンの新製品として、EXシリーズ「四季彩館(しきさいかん)」を来年2月から発売する。業界初となった昨年度モデルの給・排気切り替え換気の「呼吸するエアコン」をさらに進化させ、新製品は世界初の同時給排気「新・呼吸するエアコン」として発売する。空気の入口・出口を個別に確保し、高効率の小型給気・排気ファンを同時運転することで部屋の空気を素早く入れ替える。給気側には虫除けガード、フィルタ、UV・除菌ユニットを設けており、熱交換器を経て新鮮で適温の空気を室内に供給する。排気のみに比べて換気スピードは約3倍に上昇した。さらに季節やシーズンに合わせ温度・気流・換気をセットで制御する「オールシーズンサポート機構」なども搭載している。フロントパネルは7色から選べるようにし、インテリア性の向上でも配慮した。
三洋電機のホームページ(ニュースリリース原文)

二段圧縮システムで省エネ・暖房能力が向上−日立H&Lがルームエアコンを追加
 日立ホーム&ライフソリューションはルームエアコン「フレッシュ給排白くまくん」の最上位機種として「Sシリーズ」を追加し、今月下旬から発売する。同シリーズでは市場で構成比を高めている2.8kW以上への対応を強化すべく新たに追加したもので、給・排・気流制御を強化しながら世界初の「ダブルアクセル(二段圧縮機)システム」を搭載、省エネ性能・暖房機能を高めた。ダブルアクセルは圧縮機(シリンダ)を2つに分け、冷媒を段階的に圧縮するもので、吸熱時に損失していたガス状冷媒を分離、液状冷媒のみで吸熱するガスインジェクションを組み合わせることで効率を高めた。
日立ホーム&ライフソリューションのホームページ(ニュースリリース原文)

前年対比でルームエアコンが大幅増に−10月度の国内エアコン出荷
 日本冷凍空調工業会がまとめた10月度のエアコン国内出荷台数は、業務用パッケージエアコンが前年同月比5%増の約4万9900台、家庭用ルームエアコンが同23%増の約22万9900台となり、パッケージエアコンは続伸、ルームエアコンは大幅増となった。ルームエアコンの大幅増はあくまでも前年同月との比較で、特殊要因があったため。昨年は改正省エネ法施行により10月以降はグリーンマーク不適合機種が販売できなくなり、9月までに駆け込み需要が発生。その反動で10月は対前年同月を大きく割り込む数字となっていた。
日本冷凍空調工業会のホームページ(統計データ)

DCインバータスクロール圧縮機搭載の冷凍機−三菱電機が新発売
 三菱電機はDCインバータスクロール圧縮機を搭載した11kW(15馬力相当)、18.5kW(25馬力相当)の冷凍機(コンデンシングユニット)2機種を来年1月から発売する。高効率なDCブラシレスモーターを採用したDCインバータスクロール圧縮機の搭載により、消費電力を32%、年間電気代を約13万5千円低減する。11kW(15馬力)以上の冷凍機では、業界で初めてDCインバータスクロール圧縮機を搭載した。インバーター制御により、負荷に応じた効率的な運転を行うことで、オンオフを繰り返して運転する一定速機種に比べて、大幅な消費電力低減と安定した温度管理を実現。新冷媒のHFC系R404Aを採用している。
三菱電機のホームページ(ニュースリリース原文)  

エネルギー問題をビジネスチャンスに−近冷工が16、17日に大阪でセミナー
 近畿冷凍空調工業会では、エネルギー問題を新たなビジネスチャンスにつなげるべく、今月16日と17日の2日間、「エネルギー問題必修セミナー」を大阪府商工会館で開催する。定員は300名で会員以外の参加も可能にしている。セミナーでは、同工業会のエネルギー問題研究会がこれまでにまとめた研究レポートを詳しく解説するほか、新たに「エネ革税制など優遇措置活用のすすめ」を初公開する。研究会がこれまで発表したレポートでは、改正省エネ法や改正建築基準法といった関係法令の周知にとどまらず、会員企業の新たなビジネスチャンスに結びつく可能性や、具体的な提案内容を列挙し、各方面から多くの反響があるなど業界内外から注目を集めている。そこでその詳細内容や具体的事例、ビジネスチャンスへの結び方について改めて認識するため、今回のセミナー開催に至った。参加は無料。資料は研究レポート一式が当日1部200円で販売される。
問い合わせは近畿冷凍空調工業会、電話06−6251−1669まで

ストックビジネスのP・C・G協会が岡山で初の全国大会
 既存設備・装置のストックを対象とした機能回復(リユース)ビジネスで全国ネットワークを構築するP・C・G協会(会長=藤井金蔵氏、本部・名古屋市天白区)は先月21日、岡山県・美作の湯郷温泉で初の全国大会(岡山会場)を開催した。大会には会員企業約30社が出席。各支部長による成功事例の発表や情報交換、会員相互の懇親が図られたほか、大会スローガンとして「P・C・G工法で全国制覇しよう」「国土交通省のマニュアルを最大限に活かそう」「相互に情報交換し、技能・技術の向上に努めよう」と掲げ、一層の団結を誓い、工法の更なる普及拡大に向けて士気高揚に努めた。

化学物質を短時間で一斉分析−ダイキン環境研が新試験法を開発
 ダイキン環境研究所はこのほど、水・土壌・農産物などの中の化学物質の推定や毒性評価法として、酵母遺伝子を用いた「多指標型レポーター・ジーン・アッセイ法」という新たなバイオアッセイ法(生物学的試験方法)を開発した。これにより多種類にわたる化学物質を安価に短時間で、一斉に分析することが可能になる。これは特定の化学物質に応答する遺伝子組み換え酵母細胞を大量に用意、一枚のプレートに載せ、ここへ分析したい試料を加えていくことで応答を測定し、化学物質の推定や毒性評価を行うというもの。
ダイキン工業のホームページ(ニュースリリース原文)


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