2005年1/19日付け
広角可動センサで床や壁の温度を測定‐三菱電機がルームエアコン新製品
 三菱電機は、赤外線を使ってエアコンから離れた床や壁などの温度を計測する広角可動センサ「ムーブアイ」搭載により、快適性と省エネの向上を両立した家庭用エアコン霧ヶ峰「ムーブアイ」4シリーズ31機種を1月24日から発売した。新製品は省エネ性に加え、脱臭力とホルムアルデヒド除去力でも業界最高水準を達成。シックハウス対策など室内空気の改善ニーズに応える。独自開発の広角可動センサ「ムーブアイ」を搭載し、ワイドリビングなど広い空間の室内温度ムラも自動的に解消する。さらに新開発の脱臭ユニットによって、室内のニオイやホルムアルデヒドを分解・除去する。
三菱電機のホームページ(ニュースリリース原文)

工場向けに電熱式蒸気加湿器を新開発−ウエットマスター
 業務用・産業用加湿器の総合メーカー、ウエットマスターは工場、恒温恒湿施設、クリーンルーム向け蒸気加湿器の新製品として、電熱式蒸気加湿器「WM−SJタイプ」を開発、このほど販売を開始した。蒸気発生までの立ち上がり時間短縮と要求信号に対する蒸気発生量の追従性をポイントに開発したもので、外気処理空調機などの露点湿度制御においても優れた制御特性を発揮する。同社ではこれまで、電極式、間接蒸気式、赤外線式など五種類の蒸気加湿器を販売しており、今回の電熱式の発売により用途、熱源、要求精度の面でさらに顧客の多様なニーズに対応できるとしている。

日立空調のターボ冷凍機などが受賞−04年度・日機連優秀省エネ機器表彰
 日本機械工業連合会(日機連)の「04年度優秀省エネルギー機器表彰」の受賞機器が決まった。資源エネルギー庁長官賞は、前川製作所の「横吹き循環流型エアカーテン」が受賞した。そのほか、サンデンの「ショーケース用店内温湿度変化自動最適化制御システム」や日立空調システムの「低温冷却水有効活用型ターボ冷凍機」、ヤンマーエネルギーシステムの「高圧縮比ミラーサイクルガスエンジンマイクロコージェネレーション」、柳町空気調和エネルギー研究所の「温・湿度個別制御型デュアルクーラー方式空気調和設備」などが選ばれた。

電化空調・電化厨房で光熱費がさらにダウン−北海道電力が4月1日に料金値下げ
 北海道電力は今年4月1日から電気料金を平均4.04%引き下げた新しい価格体系で値下げを実施する。今回の電気料金の一斉値下げにより特別高圧、高圧で電力契約し、電気を利用する顧客には電化空調、電化厨房によって一層割安な料金メニューにより光熱費がさらにダウンし、一層のコスト低減が可能になる。同社が資産する店舗面積3千平方メートルの食品スーパーの場合、空調・厨房・給湯利用するケースでは、同社電力以外の他熱源だと年間約3013万8千円の支出が見込まれるが、電気式では現行料金で2704万9千円程度、4月以降の値下げ後はこれが2494万6千円程度となり、他熱源に比べて約17%のコストダウンになるという。

15年度カーエアコンのフロン回収率は23%、破壊率は15%に−環境省発表
 環境省がさきごろまとめた平成15年度におけるカーエアコンからのフロン類回収量は637トン857キログラムとなった。自動車の製造当初に充填した冷媒量は一台あたり700グラムとした上で、回収率は23%(前年度は29%)、破壊率は約15%(同12%)と推定し、地球環境負荷への視点から厳しい判断をしている。自動車からフロン回収を義務付ける法律の適用は平成14年10月からで、初年度である14年度は翌年3月までの事実上“半年間”であるため厳密な年度比較は難しいが、単純計算では前年度比で63・9%増となる。

*空調タイムス1月19日号では、上記記事の詳細や
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