2005年2/23日付け
再熱負荷減で70%省エネ―日設連の省エネ設備
 社団法人日本冷凍空調設備工業連合会(会長=粟屋利喜男・旭調温工業会長)は平成16年度の「優良省エネルギー設備」として9件を選考した。23回目となる今回は、最優秀に当たる省エネセンター会長賞として鹿島工業・大氣社が施工して香川県直島町の地中美術館に設置した「絵画展示室空調システム」が受賞。再熱負荷の低減を図り、空調全負荷で70%という大幅な省エネを実現したことを評価。また、日設連会長賞として氷蓄熱マルチ・躯体蓄熱併用システム、熱交換器の機能回復工法など5件が受賞、ソーラーシステムや高効率熱回収システム導入の3件が奨励賞を受賞した。
日設連ホームページ(ニュースリリース原文)

鋼板など原材料再値上げ

 鋼板などの価格は、再びメーカー、問屋からの値上げ要請がすでに始まっており、近く再値上げが実施されるのは必至の情勢にある。空調冷熱機器業界も“原料高(インフレ)・製品安(デフレ)”が一層深刻になり、ここにきて空調機器などの値上げ“改訂”は避けられない状況になっている。値上げの理由は鉄鉱石や石炭などの原材料がいずれも高騰して鋼板原価を押し上げているというもので、これを製品価格に転嫁するというもの。


トランスヒートコンテナの実証事業を開始―三機工業など5者

三機工業と北海道大学エネルギー変換マテリアル研究センター秋山研究室(教授=秋山友宏氏)、三洋電機、三洋アクアテクノ(社長=対比地元幸氏)、栗本鐵工所の五者は、潜熱蓄熱材を充填して、遠隔地の熱需要先へ搬送・熱供給することにより、熱需要先での大幅な省エネルギーとCO2削減を可能とする「トランスヒートコンテナ・システム」の実証事業を開始する。この実証事業は、環境省による平成16年度地球温暖化対策技術開発事業に採択されており、3年間の開発期間と総額2億7600万円(予定)を投入し、早期の実用化を目指す。
三機工業ホームページ(ニュースリリース原文)


空気清浄強化が特長―三菱重工がRAC2シリーズ13機種発売

 三菱重工業と三菱重工空調システムは、花粉やダニ、カビ、細菌をはじめ猫の上皮などを抑制する同社独自の酵素利用型「アレルゲンクリアフィルター」の働きをさらに高めたルームエアコンの新シリーズを2月下旬から順次発売する。“超省エネ”の高級タイプ「SGシリーズ」7機種と“コンパクトワイドバリエーション”がセールスポイントの標準タイプ「ZGシリーズ」6機種で、大量発生が懸念される花粉の季節も梅雨時も部屋の空気をきれいに保つことができるとしている。
三菱重工業ホームページ(ニュースリリース原文)

冬場の除湿にゼオライト式―三菱電機の除湿機

 三菱電機は、冬場の除湿と室内に干した洗濯物のスピード乾燥に優れた除湿機「サラリ」シリーズの新機種5タイプを3月1日から発売する。除湿能力は日量7〜18?(60Hz、50Hz地区は6.5〜16?)のコンプレッサー除湿方式だが、1機種はゼオライト式を採用した「プチサラリ」(60Hz7?/日のMJ−Z70WX。発売3月10日、価格はオープン)。4機種の希望小売価格は52,450円から72,450円(税込み)。
三菱電機ホームページ(ニュースリリース原文) 


地中熱利用の「GEOPACK」−フランス社が開発

 地中熱利用の暖房システム製造を専門とするフランスのアヴニール・エネルギー社がこのほど、屋外形地中熱ヒートポンプを用いた暖房システム「GEOPACK(ジオパック)」を開発した。埋設コレクタで地中熱を採熱し、GEOPACKを介し室内に送る仕組み。システムCOP(エネルギー消費効率)は3.9〜5.1を達成。同社では個人用住宅や小規模ビル向けの自然エネルギー利用形高効率システムとして開発した。
GEOPACKの詳細(対日貿易投資交流促進協会ホームページより)

ヒートポンプ給湯機の動向講習会―日本冷凍空調学会

 「ヒートポンプ給湯機の動向」をテーマに、技術講習会を開催する。主催するのは社団法人日本冷凍空調学会・関東地区事業推進委員会。日時は3月3日12時30分から午後5時で、会場はきゅりあん(東京・品川区立総合区民会館、JR京浜東北線・大井町駅東口)。参加費は会員が9,000円、非会員は14,000円で資料代込み。定員は100名で、達し次第締め切る。同講習会では、最新のヒートポンプ給湯機の開発動向などが紹介される。
日本冷凍空調学会ホームページ(ニュースリリース原文)



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