2005年3/9日付け
4月からフロンを値上げ−ダイキン工業が2〜3割幅で
 ダイキン工業では、4月1日から新冷媒などフルオロカーボンの価格を20〜30%引き上げる。蛍石など主原料の急騰に加え、新冷媒の需要増に伴う設備投資負担が拡大しており、これ以上のコストダウンによる内部吸収は不可能と判断した。すでにR134aは2月から価格改定を実施しているが、新冷媒R404A、R407C、R410AとR22については4月1日出荷分から価格を引き上げる。フロンの主原料である蛍石はほとんどを中国から輸入しているが、中国政府による輸出許可枠の削減や公開入札制度の導入、増値税還付金の削減といった政策転換もあり、価格が急騰している。

ルームエアコンは4カ月連続の2桁伸長−1月度のエアコン出荷を発表
 日本冷凍空調工業会がこのほどまとめた1月度のエアコン国内出荷台数は、ルームエアコンが前年同月比19%増の32万2700台、業務用パッケージエアコンが同5%増の4万6400台となった。これでルームエアコンは昨年10月以降、4ヵ月連続の2桁伸長となる。ルームエアコンは前年の同期が省エネ法非適合機が市場から姿を消したことで、8掛け台で推移するなど低水準であった事情もあるが、堅調ペースに回復した形となっている。

HFC23処理が国連CDMとして登録−イオネスの韓国プロジェクト
 イオネスケミカル(本社・東京都品川区)が韓国・ウルサン市で実施しているHFC23の回収・破壊事業がこのほど、国連のクリーン開発プロジェクト(CDM)として登録された。実稼動ベースでの登録は世界初。温暖化ガス削減量は、国連が定めた認証期間による検証を経て確定する。同社はこの事業で年間140万CO2トンのクレジット(CER)を見込んでいるという。

人材確保推進事業でガイドブックを作成−徳島県空調冷凍工業会
 協同組合・徳島県空調冷凍工業会(会長=中筋W・中筋建工会長)はこのほど、中小企業人材確保推進事業でガイドブックを作成し、県内の職業安定所や学校、県・市の関連施設などに約8千部を配布した。空調・冷凍設備業者の後継者不足問題が懸念されるなか、同組合では人材の確保・育成が急務の課題と位置づけてきた。今回作成したガイドブックでは、表紙に「やりがいの息吹き・空調、情熱の炎・冷凍、人の未来のために誇りのある仕事です」という言葉を示し、内部には中筋会長の挨拶による組合の紹介、会員企業51社の社名・住所・連絡先のほか、簡単な業務内容の紹介などを掲載している。

エアコン洗浄事業者で全国組織−「エアレンジャー」を設立
 エアコン洗浄のプロ養成スクールやツール開発・販売を手掛けるアメニティサービスはこのほど、エアコン洗浄事業者で構成する全国組織として、エアコン洗隊「エアレンジャー」を立ち上げた。同社が手掛けるエアコン洗浄プロ要請スクールの卒業生が全国規模に広がっており、各事業者の連携を強化していくのが狙い。全国組織により多店舗展開する企業への広域ニーズに対応するほか、洗浄台数の制限に制約なく営業展開できるメリットがある。情報の入手や技術力の向上、これまで培ってきたエアコン洗浄施工のデータベースの共有化にも取り組んでいく。4月の正式スタートを予定しており、現在、入会優遇キャンペーンを実施している。

愛知万博と住軽金へ見学研修会−東京都冷凍空調設備協会が5月27、28日
 東京都冷凍空調設備協会が5月27日、28日の両日、愛知万博を中心とした見学研修会を行う。愛知万博は「自然の叡智」をメインテーマとし、自然冷媒(アンモニア・炭酸ガス)空調機や燃料電池などを導入しており、冷熱・空調業界ともかかわりが深い分野での最先端の技術動向を視察することが狙い。また、愛知県一宮市の住友軽金属工業・伸銅所の銅管製造工場の見学も行う。


 空調タイムス3月9日号では、上記記事の詳細や
   その他の業界最新ニュースを掲載しております。

 

 HOME