2005年4/20日付け
有害物質表示に義務―経済産業省
 経済産業省は、エアコンやテレビ、パソコンなど家電品5品目について製品に含まれる鉛や水銀、カドニウムなどの有害物質の表示を2006年度にもメーカーに義務付ける方針を固めた。4月12日開催の産業構造審議会の作業部会にたたき台となる指針案を提示した。冷蔵庫、洗濯機を含む5品目では、廃棄後の製品から有害物資の回収をしやすくして、再利用や再資源化を促進するのが狙いとしている。

ノンフロン省エネ冷凍空調システム―NEDOが公募へ
 独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が「ノンフロン型省エネ冷凍空調システム開発」プロジェクトの委託先の公募を開始した。住宅・業務・運輸の用途別の基礎研究(委託事業)、実用化研究(助成事業)を対象にしたもので、委託事業ではノンフロンシステムの実用的な運転モードや評価手法、安全基準の構築も公募。研究実施機関は平成17年度から21年度までの原則5ヵ年。

吹出口やダンパー、15%規模で値上げ実施
 空調用吹出口、吸込口や防災機器のダンパーなど空調器具業界は鋼板など原材料の相次ぐ高騰によるコストアップに抗しきれず、製品価格への転嫁による「値上げ」が始まっている。早くは昨年9月に値上げしたメーカーもあるが、今年4月には業界大手も値上げに踏切り、遅くは6月1日出荷分から実施する意図を顧客筋に通告している。値上げ幅は平均15%だが、製品によってはこれを上回るものや、わずかな値上げ幅に抑えるものなどがあって一律ではない状況。

寒冷地向けヒートポンプ空調機―三菱電機
 三菱電機は、外気温がマイナス15度Cでも定格暖房能力は低下しないで、同25度Cまで運転が可能な“寒冷地向け”店舗・事務所用ヒートポンプ式インバータエアコン「ズバ暖スリム」を開発、7月から順次市場投入して販売する。3馬力から5馬力、暖房最大能力は10.8~18.2キロワット(最大冷房能力8.0~14.0キロワット)で、天井カセット形・天井埋込み型・天井吊型など室内機と、室外機・室内機では1対1と同時ツイン対応で計11タイプ・53機種を構成する。
三菱電機ホームページ(ニュースリリース原文)

中国で空調機用モータ―愛知電機
 愛知電機(社長=木野文海氏、本社・愛知県春日井市)は、全額出資子会社でモータなどを製造するアイチエレテックと共同で、中国・江蘇州市の蘇州工業園区に空調機器用ハーメティクモータの製造・販売する「蘇州愛知科技有限公司」を3月15日設立したことを明らかにした。同モータを現地供給するのを目的に、今回独資による現地法人の設立と、生産を始めようとするもの。
愛知電機ホームページ

エアコンと換気扇一体化―松下電工
 松下電工は協成給排気形の換気扇とエアコンを一体化させた「冷暖Q-hiファン」4タイプ8機種を6月21日から発売する。「換気」と「空調」を一体化することで設置自由度を高め、室内インテリア性を向上させ、また気流干渉に伴う効率低下などの解消を図った。確認申請書類の作成や提案書・見積書の作成などには換気扇と同様に、同社の「換気扇ター」が支援。確認申請審査を簡略化できる型式適合認定の申請も予定している。
松下電工ホームページ(ニュースリリース原文)


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