2005年8/24日付け
寒冷地の雪氷熱で都市部を空調―国土交通省
 国土交通省は物流部門の省エネ化を重点政策の一つとして掲げ、この一環として寒冷地の雪氷を都市部に運び、冷房用の熱源に利用する可能性の検証を行う。京都議定書の発効に伴い、温室効果ガスの排出抑制が義務化したなかで、エネルギー消費量の増大が著しい民生分野、とくに運輸部門での対策として構想しているもの。寒冷地では雪氷冷熱を利用した事業の創出を図る一方、都市部では新エネルギーである雪氷利用による環境負荷の低減を図るのが狙い。

食品安全で新たな国際規格「ISO22000」
 食品安全を目的とした初めてのISOマネジメント規格「ISO22000」が国際規格として9月15日に発行される。このISO22000はHACCPシステムにISO9001のマネジメントシステムを導入した新規格で、形態・規模・製品に関係なくフードチェーンに関連するあらゆる業種が適用範囲内になる。

世界初、水を漏らさぬ洗浄機―川本工業
 川本工業が世界初となる水を漏らさない洗浄機「立体面洗浄機」の本格発売を開始した。新洗浄装置はノズルヘッドを壁や天井といった洗浄面に当てると瞬時に洗浄液が噴射、同時に洗浄後の液を吸収して回収するという画期的なシステム。ノズルヘッドを洗浄面から離すとノズルヘッドからの洗浄液の噴射は瞬時に止まるため、外部に液を漏らさない仕組み。

EV昇降機に光ファイバー―三菱電機/三菱電機ビルテクノサービス
 三菱電機と三菱電機ビルテクノサービスは、今年6月1日からの建築基準法施行令の改正を受け、拡大傾向にあるブロードバンド市場へ対応し、既設ビルにおけるエレベーター昇降路内へ光ファイバーケーブル敷設に関する施工を8月より開始する。背景にはインターネットを経由した動画の大容量のデータ配信において近年では、建築時に予め光ファイバーなどの通信ケーブル用の配管設備を施したオフィスビル・集合住宅の増加が挙げられる。

石炭灰から人工ゼオライト生成―中電/日立H&L
 中部電力では火力発電所から発生する石炭灰をリサイクルした人工ゼオライト「シーキュラス」が空気清浄機の脱臭剤に採用されたことを発表した。空気清浄機は日立ホーム&ライフソリューションの「クリエア」シリーズで8月20日より発売された。


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