2005年11/23日付け
原油高で産業界の影響を調査―経済産業省
 原油価格の高騰は企業収益を圧迫し、価格への転嫁は大半の業種が困難としている。また製造業では熱源転換の取り組みも進捗―。経済産業省はこのほど、原油価格の高水準の推移が産業界に及ぼす影響調査をまとめた。これによると、上昇価格の影響は大半の企業に広がり収益を圧迫する一方、上昇価格の転嫁が困難とする企業が増えている。また、製造業を中心に燃料転換や省エネ設備の導入検討などの対応策を講じている企業が増えている状況が浮き彫りにされた。

自然エネとバイオをコラボ―NEDO
 独立行政法人新エネルギー・産業技術総合技術開発機構(NEDO)が京都府丹後市で構築を進めている自然変動電源(自然エネ利用電源)にバイオガス発電・蓄電池を組み合わせた「新エネルギーによる供給システム」の実証試験が25日に開始される。2年間の運用期間を通じて供給電力の品質やコストなどのデータを収集・分析し、経済性なども評価。循環型社会の構築など環境共生社会への取り組みにも展開していく。

CO2給湯機87000台出荷―日本電機工業会
 社団法人日本電機工業会(会長=森下洋一氏、本部・東京都千代田区)は、家庭用電気機器の平成17年度上半期の出荷・在庫統計を発表した。このうち、電気温水器は10万9224台、198億6500万円、自然冷媒ヒートポンプ給湯機は8万7354台、142億7400万円。電温は繁忙期が下期にあるものの、自然冷媒ヒートポンプ式給湯機との台数格差が縮まりつつある。

被覆銅管など値上げ―因幡電工
 因幡電機産業の因幡電工事業部は、樹脂部材、銅管継手、被覆銅管の製品全般を来年2月1日出荷分から10~15%値上げする。被覆銅管は、地金価格情勢によっては来年4月頃に更なる製品価格値上げも視野にある。世界的に原材料価格が高騰し、依然として高値推移が続いている。同社もこうした情勢を背景に設備投資抑制や生産合理化などで価格吸収を進めてきたが、これら取り組みも限界に達し今回の値上げに踏みきった。

大阪支店を移転―三喜工業
 ダクト資材や周辺機器、ガスケット、たわみ継手など空調資材の総合商社である三喜工業(社長=廣辺忠典氏、本社・千葉市中央区今井)は、商品流通網や事業規模の拡大を背景にこのほど大阪支店を移転した。移転先は、東大阪市田中5-2-29。11月15日から営業を開始している。更なる地域密着の営業体制を構築したもの。


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