8月14日付け  〜空気質改善特集

 最新号の主な見出し


 空気質改善特集

 1970年代に欧米で原因不明のビル居住者の病気が多発、これをシックビル症候群として調べたところ、オイルショック後の省エネルギー対策でビルの換気を大幅に抑制したのが原因だとわかった。要因は、まずヒーターやガス機器などからのCO2、CO、NOx,ビル管理に使われる有機溶剤や洗剤、殺虫剤など。

 また、建物自体からもホルムアルデヒド、カビ、ダニなどのハウスダストに加えて、肺がんを起こすアスベストやガラス繊維、ラドン繊維、ラドンガスなどの放射線性ガスまで発生している。こうした要因から発生するシックビル症候群(SBS)は、オフィスビルの空調の電源を夜間や週末に切ると、夜間のビルの適当な通風(換気)がなくなって、朝出勤してきた人たちが汚れた空気を吸うことになり、その結果さまざまな症状を引き起こす状態をいう。

日本ではむしろ住生活における環境問題としてシックハウス症候群(SHS)の方がクローズアップされている。これは新築直後の家に引越してきた場合に起こる症状で、一番多いのは、建材に使われた接着剤や壁材からでるホルムアルデヒドにより目が痛くなったり咳がでたりする症状。医者の治療が必要になることもある。その他、ダニやカビによるかゆさとか、埃による咳といったもの、仕上げ材から出るにおいや湿気による咳、呼吸器疾患などもあげられる。これらの対策としては、とにかく換気が大切で、なるべく外気を入れて室内の換気をすること。場合によっては暖房を高めて化学物資を早く出させて乾燥させるか、冷房を強めて湿気を取り除くとか、換気扇を回して換気を速めるとかいった操作が必要になる。換気するにしても、効果的にするには室内の空気が滞らないように工夫することが大切とされている。今回、空気改善に取組む環境技術を紹介。


 ・オゾンハイブリッド脱臭機
   「フレッシュケア24」を開発

 岩谷産業

 ・空質向上を極めた新製品投入
   市場占有率アップを目指す

 三菱重工冷熱機材

 ・天井カセット型蒸気加湿器
   新たな市場開拓を図る

 
 ユーキャン

 ・室内環境汚染物質を簡易測定
   「ホルムテクター」

 新コスモス電機

 ・循環気流で間仕切不要
   「エアーメイトジェフリーンウォール」

 リコーエレメックス

 ・医療施設、プランと向
   脱臭システム開発で躍進
   工場排気脱臭も実現

 三協エアーテック

 ・電気集じん機の実績拡大
   提案営業、洗浄メンテで差別化

 ・臭気対策事業にも注力
   厨房排気脱臭装置ブロック形脱臭材
   「ミドリブロック」など製品も拡充

 ミドリ安全エア・クオリティ

 ・有害物質測定から低減施工、報告書まで
   一貫サービスで空気の安心を提供

 ・電子障壁で有害物質臭いなど遮断
   「イーバリア」開放空間分煙にも

 エアーフレッシュコーポレーション

 ・喫煙所システム専業メーカー
   気流制御、コンサルがベースに

 トルネックス


 上記の詳細及びその他の記事
     ついては空調タイムス8月14日号をご覧下さい



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