9月18日付け  〜ルームエアコン新製品
            /新冷媒・代替冷媒特集

 最新号の主な見出し


 ルームエアコン新製品特集

 今年10月からの二〇〇三冷凍年度向けの「ルームエアコン」新製品が出揃った。これまでのエアコンはヒートポンプ仕様でありながら”冷房対応”でのイメージが強く、したがって「夏場商品」として需要動向を描いてきている。年間を通じてのメーカー、販売チャネルの動きでも春先以降の商戦に軸足が置かれていたのも事実。
 「裏期」に甘んじて10月―3月の市場動向を見てきた業界も、今後の課題は”ヒートポンプでの暖房対応”を強くユーザーに訴求して、「年間商品」として需要を前倒しする販売に注力することが重要だろう。事実、最近のエアコンは暖房対応でその立上がりが速いことを実証している。省エネ性については当然で、付加機能として「換気」「マイナスイオン発生装置」「癒し」、フィルター性能の強化による「空気清浄、空気質の向上」など、快適温度による空調空間の創造に加えて、「健康重視」にもキーワードが置かれている―。新しい視点での販売戦略で間もなくスタートする03冷凍年度の商戦に臨むことが期待される。

 ・暖房能力訴求で冬商戦に臨む

 ・「健康」で買替え動機誘導
  業界も冬場対応に意識強化を




 ・超音波で集塵効率90%
   凝集効果で細かい塵・埃も除去

 松下電器産業

 ・風の流れをスムーズに
  健康・クリーン機能も充実

 ・高級機種比率5割へ
   年間100万台の販売目標

 ・ユーザー視点で商品開発

 日立ホーム&
     ライフソリューション

 ・細菌・カビを確実に破壊
   換気連動の内部クリーン機能も

 ・換気の工事性向上
   流通業者へもPR

 ・買替え需要へ自信の製品

 三菱重工業

 ・業界最高の暖房能力
   独自センサと気流技術で不満解消

 ・100%国内生産で対応
   ”冬こそエアコン”訴求

 ・暖房需要の確立へ

 三菱電機

 ・超音波発生で癒し効果
   自然に近い空気環境を実現

 ・今期も前年並確保で
   更にシェアアップも

 ・トップグループ追撃へ

 ダイキン工業

 ・UV・除菌システムを搭載
   吹出す空気、徹底的にきれいに

 ・流通向けの勉強会
   2段階に分け実施

 ・販売成功例の共有化も

 三洋電機

 ・換気機能でCO2も除去
   セルフクリーンの時間も半分に

 ・流通向けに勉強会
   商品機能の浸透へ

 ・新製品の販売比率5割へ

 東芝キヤリア

 代替冷媒特集

 冷熱・空調機器の”血液”である冷媒が多様化を深めつつある。経済性と安全性から長らく支配冷媒の座を占めてきたフロンは、HCFC(22)からHFC系混合冷媒への転換が加速しつつある反面、自然系冷媒が選択肢としてのウエイトを高めつつある。環境保全への配慮とともに効率性、経済性を促す技術革新を背景にしたものだ。冷熱・空調の主要機器では、汎用分野を中心にフロン系はなお支配冷媒の座を堅持しており、これに置き換わる冷媒は見つけにくい。ただ、家庭用冷蔵庫ではHC系(イソブタン)の自然冷媒が主流を伺い、家庭用のヒートポンプ給湯という新分野では高効率・高温出湯を武器にした炭酸ガス(CO2)冷媒が定着しつつある。冷熱・空調機器で主力を構成する蒸気圧縮式サイクルに限定しても中長期的には自動販売機でのHC(プロパン)、カークーラーでの炭酸ガスなども有力代替冷媒の候補として挙がる。ポストフロンの冷媒世界は、多様化の傾向を深めている。

 ・ポストHCFCはHFC系混合が主力も
   冷媒多様化の時代に

 ・環境保全性、技術革新で
   自然系冷媒が復権


 ・407C搭載PAC本格化で
   R134a出荷量も増加

 イネオスケミカル

 ・アンモニア冷凍機で実績
   プラント全体での提案に注力

 前川製作所

 ・空気冷却で−30℃冷凍庫
   水間急配に「AIRS50」納入

 ・低温域で高効率
   空調利用も視野

 アースシップ 

 ・アンモニア吸収式冷凍機をリニューアル
   プロセス冷却など産業機器に特化

 桂精機

 ・「ナーレフ」シリーズが高伸長
   品質自主基準で信頼性提供

 ・ドロップイン冷媒
   アイセオン59高COP化へ

 昭和炭酸

 ・イソブタンは今秋から本格化
   CO2冷媒も検討段階に

 美浜

 ・新冷媒のNRCも投入
   前年並を堅持のHCFC22

 液化炭酸

 ・R22、R600a用冷凍機油中国で注力
   日・中・韓の最適生産体制構築

 新日本石油

 ・中国に製造拠点立ち上げ
   コストダウン要請に対応

 出光興産

 ・冷蔵庫用合成油が伸長
   アンモニア用でも更なる伸びを

 ジャパンエナジー

 ノンフロン冷蔵庫



 ・デザイン家電として販売拡大
   初年度25%の伸長

 ミ―レ・ジャパン

 ・イソブタン搭載で10月に3タイプを先行発売へ
   断熱材も真空方式に

 松下電器産業

 ・国内初家庭用で冷凍冷蔵庫
   フリーザーもR600a化へ

 エレクトロラックス・ジャパン

 ・HC系冷媒「エコフリーズ」販売へ
   「成分保証付加製品」として供給

 岩谷産業

 ・「the 鮮蔵庫」10月に2タイプ投入
   ラインアップ充実

 東芝

 ・400gクラスを10月発売
   イソブタン充填量50c以下

 富士通ゼネラル

 自然冷媒搭載給湯機エコキュート


 ・月産2000台ペース
   将来カーエアコンにも

 デンソー

 ・タンクの三方弁制御で確実な沸き上げ
   24時間、365日の充実サービス

 ダイキン

 ・機能面の充実図る
   OEM検討中

 三洋電機空調

 ・集合住宅スリムタイプ
   タンク省スペース化

 コロナ

 そのほか

  ・今週のニュースなど
  


 上記の詳細及びその他の記事
     ついては空調タイムス9月18日号をご覧下さい



  前週へ  トップへ