2004年2/25日号
スーパー向けに電気式デシカント空調機−中部電力が三洋と共同開発
 中部電力は三洋コマーシャル販売と共同により、スーパーマーケットのオール電化を目指した「電気式デシカント空調機」を開発。2月26日にオープンしたバロー港栄店(名古屋市港区)に1号機を納入すると発表した。50℃程度の低温で乾燥できる除湿ロータを採用することで、従来捨てられていたショーケース用冷凍機の温排熱で除湿ロータを乾燥させることを可能にした。また除湿ロータを通過する前に室内空気を氷蓄熱の冷水を利用してあらかじめ冷却することで除湿しやすくした。
中部電力のホームページ(ニュースリリース原文)

SOFC発電システムの実用化へ−東京ガスなど4社が共同開発に着手
 東京ガス、京セラ、リンナイ、ガスターの4社は、燃料電池の中でも最も高い発電効率が期待できる固体酸化物形燃料電池(SOFC)に関し、業務用高効率発電システムの共同開発を開始した。東京ガスと京セラが発電試験に成功した低温作動横縞形セルスタックを使用するとともに、リンナイ、ガスターがガス機器の開発・製造で培ったシステム化技術を活用することで、早期実用化を目指す。試作システムをベースに耐久性の向上と低コスト化のための開発を実施し、平成19年春の商品化を目指していく方針だという。
東京ガスのホームページ(ニュースリリース原文)

エコキュートで460Lタイプを投入へ−ダイキン工業が6月発売
 ダイキン工業では、自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯機「エコキュート」で大家族向けの貯湯ユニット460リットルフルオートタイプを6月1日から発売する。貯湯ユニットを460リットルの大容量化にし、大家族(5〜8人)でも安心して使用できるようにする一方、ヒートポンプユニットの運転音を図書館と同程度の40デシベル(業界トップ)に低減。夜間の沸き上げが主となるエコキュートを近隣に気兼ねなく設置・使用できるようにした。ヒーターレス追いだき機能なども搭載し、省エネ性も追求した。
ダイキン工業のホームページ(ニュースリリース原文)

1月度のエアコン出荷、業務用は110%と好調−日冷工が発表
 日本冷凍空調工業会が発表した1月度のエアコン国内出荷実績によると、業務用パッケージエアコン(PAC)は前年同月比110.1%の4万4180台、家庭用ルームエアコンは同91%の27万1630台となった。業務用エアコンはこれで昨年9月から5ヶ月連続して前年同月比増を記録。逆に家庭用エアコンは昨年10月から4ヶ月連続で前年割れと明暗が分かれている。業務用は景気回復基調を受けて店舗・オフィス市場が活性化。リニューアル需要を中心に堅調な動きが続いている。一方、ルームエアコンは改正省エネ法に伴い昨年10月までにみられた駆け込み需要の反動も懸念されている。
日本冷凍空調工業会のホームページ(統計データ)

会長に鈴木多門氏を選出−長野県冷凍空調設備協会
 長野県冷凍空調設備協会は、このほど開催した第53回定期総会で新会長に鈴木多門・エビヤ鉄工設備社長を満場一致で選出した。創立以来、54年目を迎える同協会において第12代目会長となる。鈴木会長は今年57歳。同協会第5代会長だった鈴木嘉志男氏(68〜69年・故人)を父に持つ。親子二代が会長に就任したのは走川政男(第2代・55〜61年)・信次郎(第8代・81〜87年・ともに故人)中央製作所社長についで2例目。そのほか総会では16年度の事業計画としてフロン回収のための技術指導支援など9項目を審議し、原案通り承認した。


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