2004年3/24日号
三洋、業務用機器でサービス専門会社を設立
 三洋電機はコマーシャル企業グループの国内サービス部門を統合し、業務用機器のサービス専門会社「三洋コマーシャルサービス(株)」を4月1日付けで設立する。業務用空調機、店舗関連機器をはじめ業務用冷凍冷蔵庫などのサービス部門を統合することで事業の効率化、シナジー創出を図り、カスタマーサポートビジネスを展開するのが狙い。従業員約700名で、初年度は約300億円の売上を計画している。
三洋電機のホームページ(ニュースリリース原文)

省エネ型の冷暖同時ビル用エアコンを発売−東芝キヤリア
 東芝キヤリアは冷暖同時運転可能なビル用マルチエアコン「スーパーモジュールマルチ 冷暖リフレックスシリーズ」を6月から発売する。室内機と室外機との間に冷暖切替ユニットを設置。新冷媒にR410Aを採用し、冷暖平均COP(エネルギー消費効率)は業界トップクラスの3.75を実現した。「スーパーモジュールマルチ」のラインナップ強化の一環で、初年度に1千台の販売を目標にする。
東芝キヤリアのホームページ(ニュースリリース原文)

東芝キヤリア社長に兒子俊郎氏の就任が内定
 東芝キヤリアの社長に兒子敏郎氏の就任が内定した。3月31日の臨時株主総会、取締役会で付議される。兒子(にご)氏は1950年生まれの53歳。73年に大阪大学工学部卒業。東京芝浦電機(当時)に入社。富士工場エアコン技術部などを経て98年に富士工場長。99年に東芝キヤリア空調統括部長。03年取締役生産統括責任者を歴任した。なお、池田宏・取締役社長は相談役に就任する。

4月から「エコ・アイスグリーンラベル」制度−HP蓄熱センターが実施
 (財)ヒートポンプ・蓄熱センターは、このほどヒートポンプと蓄熱システムで高効率、高い環境性を誇る「エコ・アイス(氷蓄熱式空調システム)」において一定基準以上の性能で推奨機器を設定する「エコ・アイスグルーンラベル制度」を設け、これまで以上の認知・普及を図っていく方針を発表した。4月1日からスタートさせる。基準は氷蓄熱槽を有し、オゾン層破壊物質が使用されていない冷媒を使用すること。COPは冷房が2.15以上。機器・カタログにラベル表示し、普及推進していく考え。
ヒートポンプ・蓄熱センターのホームページ(グリーンラベルの案内)

被覆銅管も各社値上げへ−原材料の高騰化で
 原材料の高騰化が懸念されるなか、エアコン用の被覆銅管でも各社が相次いで値上げを実施している。主材料である銅の価格上昇に伴うもので、コスト低減による内部吸収は限界に来ている模様。業界では今年1月に住友軽金属工業が先行して値戻しを実施しているが、弊紙・空調タイムスの調べではイノアックコーポレーション(本社・名古屋市)が3月21日出荷分から値戻しを実施、また因幡電機産業(本社・大阪市)も4月出荷分から価格改訂を実施する。改訂幅は15−20%規模。ただ銅の価格は今年に入ってからも異常な上昇を続けており、関係者によると「4月以降にも更なる値上げを視野」に入れており、継続して顧客に理解を求めていくという。



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