2004年4/21付け
ダイキンが中温用エアコンで新製品を発売
 ダイキン工業は、食品加工施設などで使われる中温用エアコンに業界で初めてインバーター圧縮機を搭載し、年間使用電力量を半分以下にして省エネ性を追求する「中温用インバータエアコンZEAS」を6月から発売する。従来の一定速機では、低温域になると室内機に着霜するため温度下限を約14℃までに制限したが、新製品では下限温度制御を10℃まで拡大した。室内機では全周360度に吹出すラウンドフローと天井吊型の各2〜5馬力、5機種の計10機種で対応する。
・ダイキン工業のホームページ(ニュースリリース原文)

横河電機が省エネ支援システムの発売を開始
 横河電機はこのほど、消費電力量データの収集・監視機能に加えて、エネルギー使用の分析とこの結果に応じた制御ができる省エネ支援システム「InfiEnegy(インフィエナジー」を開発し、発売を開始した。省エネに必要な機能をコントローラ内で動作させ、解析・監視画面もコントローラ内で作成、Web形式で任意のパソコンに配信するためネットワーク負荷が少ない特長がある。また既設のイントラネットの活用が可能で、専用線の敷設など大掛かりな工事も不要。価格は50万円からで、初年度400システム、05年度には650システムの販売を計画
・横河電機のホームページ(ニュースリリース原文)

キッツがバルブ用に新型アクチェータを発売
 キッツはバルブ用の電動式アクチェータ、空圧式アクチェータの32機種を5月1日から発売する。4分の1(クォーター)ターンバルブ専用の拡張性が高いアクチェータとして開発したもので、海外規格を取り入れ国際競争力ある仕様・機能にするとともに、仕様要求に対する柔軟な対応を可能とした。同社では両シリーズを戦略商品として展開、バルブと組み合わせた自動弁事業で今年度50億円を計画しているという。
・キッツのホームページ(ニュースリリース原文)

GHPの累計設置実績が100万馬力を突破−大阪ガス
 大阪ガスにおけるGHP(ガスヒートポンプエアコン)の累計設置実績が今年3月末までに100馬力を突破した。台数ベースでは約7万5000台で、平均13馬力となる。GHPの主な電気使用は消費電力の小さいファンやポンプのみで、デマンドを抑制しながら空調負荷増に対応できるのが最大の利点。そのため近畿地区でもOA化が進むオフィスビルや生産設備を優先させたい工場、空調負荷の格差が大きい学校などで採用実績が高く、空調市場のなかで着実にシェアを高めてきた。

金川鉄工所が雨水の混入を防ぐ外壁ガラリを発売へ
 吹出口や各種ダンパーなどを製造・販売する金川鉄工所(大阪市福島区)では、風速35メートル/sまでは雨水が混入しない外壁ガラリを開発、間もなく発売を開始する。すでにチャンバーボックスなど5つの施工例で実証試験を実施。良好なデータが得られたことから発売に着手する。特に沿岸部の工場や研究所などに最適で、すでにサブコンや設計事務所などから引合いがあるという。
・問合せは金川鉄工所、電話06−6452−0351

日立H&Lが業界初の業務用瞬間式ヒートポンプ給湯機
 日立ホーム&ライフソリューションは、業界初の「業務用瞬間式ヒートポンプ給湯機」を発売する。さきに関西電力と共同研究を進めてきたもの。昨年6月に家庭用として開発した技術をベースに、日立がエアコンで搭載してきたPAM制御技術を圧縮機に応用することで省エネとハイパワーを両立させているのが特長。PAM圧縮機を2台搭載し、ハイパワーを確保、「瞬間式給湯」を可能にしている。希望小売価格は68万円と71万4千円。初年度販売台数は1千台を見込んでいる。
日立H&Lのホームページ(ニュースリリース原文)

BEMS導入支援、16年度公募を6月1日から−NEDO
 独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO技術開発機構)は、省エネルギーの普及促進を図る事業のうち、BEMS(ビルエネルギーマネジメントシステム)導入支援事業の公募を6月1日から開始する。エネルギー需要の最適な管理を行うためのBEMSを導入する場合に、その経費の一部を補助する。補助対象事業者はBEMSを既築、新築、増築及び改築の民生用の建築物に導入する際の建築主(所有者)、ESCO(シェアードセービングス)事業者、エネルギー管理事業者、リース事業者。
・NEDOのホームページ(BEMS導入支援事業の案内)

東京海洋大学に試験装置を寄贈、冷凍能力実証で−冷却器工業会
 日本冷却器工業会(会長=鈴木良造・タイセイ会長)が東京海洋大学(旧・東京水産大学)と共同して研究・開発してきた「ユニットクーラー冷凍能力試験法」では、これを実証するための装置・機器提供を同工業会が全面的に協力してきたが、このほど同「大学設備」としてその全てを寄贈した。試験方法は電気ヒーターとユニットクーラーを利用し、ヒーターの消費電力からクーラーの冷凍能力を推定するもの。測定の誤差を少なくし、測定時間の短縮を実現している。今後も同冷凍能力試験法による実証試験を重ね、試験方法を確立すると同じに「計算ソフト(エクセル)」を制作して同工業会とともに普及を図っていく。

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