2004年4/28付け
業界初、ルームエアコンで「換気設備」として適合認定−東芝キヤリアの大清快
 東芝キヤリアはこのほど、ルームエアコン「大清快NDRシリーズ」で、新建築基準法に基づく「換気設備」として業界初の型式適合認定を取得した。同製品シリーズでは室内機に自社開発のファンを採用した換気装置を内蔵し、十畳用で毎時19立方メートルの排気風量能力を持つ。これによって室内空気を2時間に1度、窓などを開けることなくシックハウス症候群の原因とされるホルムアルデヒドなどを排出するもの。今回の認定取得は、購買シーズンを前に拡販とシェアアップを図るうえでも強力な武器として寄与することになる。

04冷凍年度上期、業務用エアコンは109%で折り返し−日冷工が発表
 04冷凍年度の上期(03年10月−04年3月)における業務用パッケージエアコン(PAC)出荷実績は、前年同期比109%の31万700台となった。このほど日本冷凍空調工業会が明らかにしたもの。2月に前年割れ(98.7%)を記録したほかは、軒並みどの月も2桁伸長を示しており、景気回復に伴う空調需要の活性化が鮮明になっている。バブル期に納入・設置された機器が本格的なリニューアル時期に入っていることや、「これまで更新を控えていたユーザーが景気回復を受けて設備投資に動いた」(メーカー)ことなどが背景。製造業でもデジタル家電、液晶・半導体関連の設備投資が牽引する形で工場空調が好調。PAC全体の約1割を占める「設備用エアコン」も高い伸びを示している。
日本冷凍空調工業会のホームページ(統計データ)

KHPと灯油発電機をセット販売へ−デンソーエースと伊藤忠グループのエネソル
 デンソーエースは、伊藤忠グループの省エネ・電力オンサイトサービス子会社であるエネソルと、業界で初めてマイクロ灯油発電機と灯油ヒートポンプ(KHP)エアコンを組み合わせた新製品を考案、販売協力することで合意した。新システムは、同社の主力商品「店舗・ビル向けのKHPエアコン」とエネソルがCVS(コンビニエンスストア)、、GS(ガソリンスタンド)等で実績を有する「マイクロ灯油発電機」について、両社がアイデア、ノウハウを持ち寄り、新発想として空調機と発電機をセットで販売するもの。電力購入を抑えることが可能で、電力会社の電気に比べ、年間のエネルギーコストを最大約20%削減できるという。

長府製作所がインバータールームエアコン4機種を発売
 住宅設備機器総合メーカーの長府製作所は、このほどインバータールームエアコン「SVXシリーズ」4機種を順次発売すると発表した。新製品は部屋の広さなど用途に合わせて選べる4機種をラインナップ。いずれも前面パネルをスリットのないスマートなデザインに一新した。湿気を除去して冷たくなった空気を再熱器で暖めた空気をミックスする“再熱ドライ方式”を採用し、温度を下げずに除湿する機能も持たせた。フィルターには「防カビフィルター」「酵素除菌空気清浄フィルター」「竹炭/光触媒空気清浄フィルター」を搭載し、室内空気を清浄化する。

多結晶型で最高効率14.8%−シャープが太陽電池「サンビスタ」で新機種発売
 シャープは、住宅用太陽光発電システム「サンビスタ」の新製品として「多結晶最高効率太陽電池モジュール(NE−142AN)」と「テクスチャーガラス採用太陽電池モジュール(ND―155AN)」を発売する。NE−142ANは、太陽電池セル表面の反射低減、電極微細化、モジュール化する際の抵抗損失減により、多結晶において世界最高効率の14.8%を実現した。
・シャープのホームページ(ニュースリリース原文)

業界待望、05年1月に東京で第1回国際燃料電池専門展
 2005年1月19日から21日までの3日間、日本初の燃料電池に関する国際専門展「FC EXPO(第一回国際燃料電池展)」が東京ビッグサイトで開催される。日本の燃料電池業界は近年の飛躍的な技術革新により世界トップクラスの技術を保有している。潜在的な成長性にも期待が高まっており、今後日本の基幹産業への発展の可能性を秘めているだけに、かねてから多くの燃料電池業界関係者から展示会開催を求める声が多数あがっており、今回日本で初めての専門展開催計画に至った。展示規模は出展者数150社を目標とし、来場登録者は燃料電池の開発・研究、設計、製造に関わるあらゆる専門家のほか、各国燃料電池業界団体、政府関係者、報道関係者など1万人を予定している。すでに出展申込み受付も開始している。
リードエグジビジョンジャパン(開催概要のニュースリリース)

世界水素エネルギー会議が開催−6月にパシフィコ横浜で
 燃料電池を中核とする水素経済社会の構築に不可欠な水素エネルギー技術に関する世界水素エネルギー会議が6月27日から7月2日まで、横浜みなとみらい地区のパシフィコ横浜で開催される。会議では世界の第一線級の研究者1200名以上が参加、500件に及ぶ水素エネルギー関連の最新研究を報告する。燃料電池技術に関する最先端技術動向、研究発表も予定。
エネルギー・産業技術総合開発機構ホームページ(ニュースリリース原文)



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