2004年5/19付け
空調機各社、6月から10%値上げ実施へ
 空調機メーカー各社は、業務用パッケージエアコンを中心に6月1日出荷分から小売価格を「10%規模」で値上げする。また、大・小型冷凍機と関連する低温機器についても小売価格を値上げする意志を固めている。この場合の値上げ幅についても約10%程度となる見通しで、値上げ時期は空調機から遅れること約1ヵ月後の「7月1日」。今回の大幅な素材高騰化については各社とも内部吸収は限界にきている。今後、機器販売と設備施工サイドにおいては、こうした「値上がり」を確認して積算・見積りなどをキメ細かく対応しないと、案件ごとに「欠損」を生じることにもなりかねず、十分な注意が必要になる。

ノンフロン業務用エアコンの開発へ―産業技術総合研究所など
 独立行政法人産業技術総合研究所は、包括的提携協定に基づき、無公害空気冷凍冷却装置の開発、販売を手がけるアースシップならびに伊藤忠商事の三者で進める「空気サイクルの空調利用に関する共同研究」の一成果として、ノンフロンエアコンの開発を目指す。来年中に試作機を開発し、07年に業務用エアコンとして発売に漕ぎ着けたい考えだ。アースシップの持つ空気サイクル冷却システム「AIRS」の技術を応用し、常温帯での利用を目指すもので、国産では初めてのケースとなる。
伊藤忠商事のホームページ(ニュースリリース原文)

広範囲に温湿度を調整−木村工機が「ツインサイクル形空調機」を発売
 木村工機では、2つの冷凍サイクルを備えることで、広範囲な温湿度調整と省エネを実現するヒートポンプ方式の「ツインサイクル形空調機」を開発、このほど発売を開始した。同システムは二段階による温度・湿度調整によって除湿乾燥や外気処理、低温加湿、恒温恒湿の用途に適用し、一台で幅広いニーズに応える業界最新のヒートポンプ式空調機。設備コストが安い空冷式と気象条件に左右されない安定した性能を発揮する水冷式を用意し、同社ではビル空調に加えて農業、産業用などの特殊空調に最適なシステムとして提案を進めていく。
問い合せは木村工機、電話0729−23−0634

コロナが新型エコキュート5機種を発売
 コロナはこのほど、デンソーと共同で新設計のヒートポンプユニットと新制御方式の貯湯タンクを採用し、従来に比べエネルギー消費効率(COP)を3%高めた「コロナ・エコキュート」シリーズを開発。6月下旬から全国で一斉に発売する。貯湯容量300〜460リットルのフルオートタイプ4機種と、同370リットルのオートタイプ1機種の計5機種。省スペースタイプ、外気温マイナス20℃まで対応可能な寒冷地仕様など、多様な設置需要に対応可能とした。
コロナのホームページ(ニュースリリース原文)


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