2004年5/付け
世界のエアコン需要、07年には5千800万台に−日冷工中期予測
 日本冷凍空調工業会はこのほど、世界のエアコンの中期需要予測をまとめた。これによると世界のエアコン需要は右肩上がりで推移し、02年実績ベースでは前年を200万台近くも上回る4600万台となった。世界需要の三極(日・米・アジア)のうち日本は苦戦したもののアジアの躍進が続き、北米も100万台近く増加したことが背景。この実績を踏まえた中期予測として、日冷工では07年に5800万台規模に拡大すると予測した。日本は弱含み横ばいの見込みで、07年には750万台と予測されている。

エコキュート補助金、第1期募集は5月26日から−HP・蓄熱センター
 (財)ヒートポンプ・蓄熱センターはこのほど、エコキュート(自然冷媒ヒートポンプ給湯器)の導入設置補助金の募集開始は5月26日からと発表した。今年度からは募集を5〜9月と10〜1月までの2期に分けて実施する。昨年度は募集が殺到し、8月頃に補助金募集が締切られた経緯がある。今期はこうした状況を考慮した。補助金は給湯機に係る機器費(税抜)が対象で、従来給湯機器基準額の差額の2分の1以内が補助される。公募説明会が全国8会場で実施される。

灯油燃料の1kW燃料電池で実証試験を開始−新日石と荏原バラード
 新日本石油と荏原バラードは、灯油を燃料とする1kW級家庭用固体高分子形燃料電池(PEFC)システムの実証機を共同して開発し、新日本石油精製・横浜製油所内で世界初となる実証試験をこのほど開始した。今回開発したシステムの実証機は発電効率33%を達成、目標としている36%のメドを得ることができ、実用化に向けて大きな一歩と評価している。今後はより発電効率、熱回収効率の向上と小型化を目標とした共同での製品開発体制を一層強化し、2006年度中の商用機発売開始を目指すとしている。

空調を松下電工に集約−松下電器、子会社化で連携強化
 松下電器産業と松下電工は「包括協業の具体的な推進内容」を決めて連携強化を図る。松下電器産業が4月1日付けで松下電工を子会社化したのに伴い連携強化策を打ち出したもの。松下電工が住設機器のシステムキッチンなど松下電器と競合する分野で約20年前から使用してきたブランド“NAIS”(ナイス)を10月から廃止し、国内は「National」、海外は「Panasonic」に統一する。また今年度中をメドに営業の一本化や重複商品のラインナップを見直して重複を解消する。 個別分野では空調・照明・電源設備など電気設備の営業は松下電工に集約。ほかに両社のコア技術を融合することで他社と差別化できるコラボレーション商品を開発して「コラボV商品」として今年下期から順次発売していく。

フロン破壊事業を本格化―住友大阪セメント
 住友大阪セメントは、全国4工場でフロン回収破壊法で定められているフロン類破壊業者の許可を取得、セメントキルンでのフロン類破壊業を本格的に開始する。同社では、これまでに赤穂工場及び同社の子会社である八戸セメントでフロン類破壊業者の許可を取得し、試験的に処理を進めていた。今回、岐阜工場及び高知工場においても許可を取得したことで、処理の広域化が可能となり、また、破壊処理能力が4工場合計で年間1500トンに達したことから、フロン類破壊処理を本格化する。

国内初の電気機器リースを開始−関西電力
 関西電力は、今月から電気機器・設備のリースサービス「eパック」を本格実施する。契約電力50kW以上の法人を対象に、同社が空調設備、給湯設備、電化厨房機器、受電設備などをリースするもので、契約期間は4〜15年。このような電気機器・設備全般を対象としたリースサービスは、電力会社としては国内初となるもの。今年1月に設立した関電ファシリティマネージメントなどが中心となり、最適な形でメンテナンスコーディネートなどを行っていく。

関電主催、トータルソリューション&蓄熱フェアが19日から
 関西電力などが主催する「トータルソリューション&蓄熱フェア2004」が今月19日から21日までの3日間、インテックス大阪で開催される。同フェアでは、蓄熱システムをはじめとする電気エネルギーの活用を通じて、ユーザーのさまざまな悩みに解決案を提案する。ブース出展も51社による最新の商品・サービスを、多彩な演出により楽しく、分かりやすく紹介する。会場では、ビル・事務所、学校、製造業、住宅など業種別に分けられた9種類の「お悩み解決MAP」が配布され、会場内の解決ヒントへと導くような構成になっているという。会期中に3万人の来場者を見込んでいる。入場は無料。

中国電力電主催のエネハク2004―6月10日から広島産業会館
 中国電力は、エネルギー博覧会「エネハク2004」を6月10日から12日までの3日間、広島県立広島産業会館西展示館(広島市南区)にて開催する。同社では、多様化・高度化するニーズに応えるため、トータルソリューション提案活動を積極的に展開しているが、この一環として「環境性」「省エネルギー」「経済性」を踏まえた最適なエネルギープランを提案する。今回で3回目となる同フェアは、「JUST PLAN FOR You 〜あなたに最適なエネルギープランをご提案〜」をキャッチフレーズとして開催される。

ホテレス・ジャパンなど3展示会、結果報告書を発表
 2004年3月9日から4日間に渡り東京ビッグサイトで開催されたホテルレストランショー「HOTERES JAPAN 2004」「フードケータリングショー」「厨房設備機器展」の初の3展合同開催は盛況理に終了した。今年の開催から前述の3展が合同で開催されることになり、ホスピタリティと食に関する新製品・新情報の場としてアジア一のトレードショーとなった。4日間で訪れた来場者は9万4753名、展示規模は830社・2211小間で9カ国・地域から出展者が集まった。


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