2004年7/14付け
業界トップの省エネを達成したビル用マルチを発売―三菱電機
 三菱電機は、全機種でグリーン購入法の基準(冷暖平均COP3.07)をクリアした大容量システム向けのビル用マルチエアコン「シティマルチY ECO」冷暖房切替室外ユニット9機種(34〜50馬力)を10月から発売する。なかでも34馬力タイプは、業界トップの省エネ(冷暖平均COP3.72)を達成した。オゾン破壊係数0のHFC系冷媒R410A対応のDCブラシレス圧縮機を搭載することにより省エネ性を大幅に向上。今年4月から順次発売を開始したビル用マルチエアコン(5〜32馬力・冷暖切替室外ユニット16機種)と合わせて、5馬力から50馬力までの全25機種でグリーン購入法の基準をクリアした。
三菱電機ホームページ(ニュースリリース原文)

三菱重工も業務用エアコンで10%値上げ実施
 三菱重工業、三菱重工空調システムは、パッケージエアコンを中心とした業務用空調機の販売価格を7月1日付けで平均10%の値上げによる価格改定を実施した。空調機コストの中で重要な要素を占める熱交換器では、これを構成する銅管と熱交換器フィンとなるアルミ板がそれぞれのメーカー業界において断続的に値上げを実施。同時にこれを容認しない場合には原材料入手が困難になっていることと合わせて、空調室外機では外板となる鉄板も高騰しており、これらの"外的要因"から値上げを実施するもの。

冷却水管理装置など3機種を新発売―アクアス
 総合水処理剤メーカーのアクアス(社長=佐藤英子氏、本社=東京都目黒区洗足)はこのほど冷却水管理装置など新製品3機種を発売した。冷却水管理装置「SCフィーダー」(特許出願中)は塩素系固形冷却水処理薬品(スライムコントロール剤)の溶解と注入に最適で、スライムによるトラブルを効果的に防止する。この他新製品には排水処理系の油脂分解排水処理装置「アクアスバイオルカット」、活性汚泥用活性促進剤「アクアスバイオα」を新発売した。

ESCO事業の導入を本格化―大阪府がアクションプランを発表
 大阪府はこのほど、今後10年間で警察署や学校施設など91の公共施設にESCO事業を導入していく方針を明らかにした。財政難で通常の施設の立て替えが難しいため、省エネ改修での節約を本格化させる。府の試算によると91施設へのESCO導入で光熱費の削減は年間約7億円を上回るほか、CO2排出削減の総量も約1万トン規模にのぼる見込み。これらの事業実施により、新たに総額約106億円の事業が創出する。また同時に試算した府内のESCO事業の潜在市場規模は民間建築物を含むと約1600億円になると公表した。大阪府では、ESCO事業の健全な発展を図るため、優良なESCO事業者の育成にも努めていくという。

全ダ連の総会に180名が集結−元下請け関係の改善を
 全国ダクト工業団体連合会(会長=須長義明氏)の第29回通常総会が7月9日に栃木県ダクト工業会(会長=栗田司氏)がホスト役となり、那須町の「ホテルエピナール那須」で全国から180名が出席して開催された。須長会長は「鉄板など主材の値上げで我々を取り巻く経営環境は大変厳しい。全会員が一丸となって適正価格の受注に邁進し、我々自体で新工法の研究開発を提案しながら全ダ連のレベルアップにつなげていきたい。また昨年12月には公正取引委員会を訪問し、現在の不公正な元下関係の改善を関係官庁や元請団体に求めており、今後も元下関係改善を粘り強く訴えていくつもりだ」と挨拶した。

自動車工場対応で中国にフィルタ社―デンソーと豊田紡績
 豊田紡績(社長=好川純一氏、本社・愛知県刈谷市)とデンソー(社長=深谷紘一氏、本社・愛知県刈谷市)は、共同出資により、中国の天津市にフィルタの生産会社である天津豊田紡汽車部件有限公司を設立した。今回の新会社設立のねらいは、中国に豊田紡績のコア部品であるフィルタの生産会社を設立し、主にトヨタ自動車、ダイハツ工業等の海外現地生産に対応した生産体制を構築するため。
デンソーホームページ(ニュースリリース原文)



 前週へ  HOMEへ