2004年7/28付け
日立空調が独自仕様の寒冷地PACを発売

 日立空調システムは、同社独自の暖気時外気温度がマイナス20度Cまで運転可能な寒冷地仕様対応のEHPでR410A冷媒採用の「寒さ知らず」シリーズを7月末から発売する。ラインアップは店舗・オフィス用シングル(冷暖平均COPは3・88〜4・28)・ツインタイプ、店舗・オフィス用マルチ、ビル用マルチ(同3・44〜7・74)。これは店舗用では暖房運転時に定格で約42%、低外気温時(マイナス15度C)で約30%のCOP向上となった。年間消費電力量はR22冷媒使用機比較で約40%を削減する。寒冷地市場でのPAC普及拡大、リニューアル需要のメインとして、初年度1000台の販売を掲げる。
日立空調システムのホームページ(ニュースリリース原文)


カナフレックスの脱塩ビのダクトホースが好評

 カナフレックスコーポレーションは、地球環境に優しい脱塩ビの新世代型ダクトホース「ダクトN・S・型」が好評だ。工場設備の送・排気や居室空間の送・排気用を中心に、環境性の面からもISO14001認証取得企業等でもニーズが高まっている。同社独自の形成技術と特殊樹脂の配合によって開発。ダイオキシンや塩化水素、硫黄酸化物、シアン化水素などの有害ガスを発生しないため、環境に優しく、焼却処理が容易に行える。透明度が高く内部流体の確認が容易という特長もある。価格は従来の塩ビホース比で、ほぼ同程度。また同社従来品比較で最大で40%の軽量化を実現。ラインアップは38〜200ミリまで8サイズ。同社ではランナップ拡充も進め、近く新製品の発表も控えているという。


アクアスがレジオネラ防除マスクを発売

 総合水処理メーカーであるアクアスは、レジオネラ属菌防除用マスク「レジオガードマスク」を8月上旬から発売する。マスクは、銀担持光触媒フィルター3層に高性能帯電フィルター2層を挟み込んだ5層構造。この高性能帯電フィルターで細菌やウイルスを静電吸着し、銀光触媒に吸着した細菌やウイルスを短時間に不活化(光触媒作用は室内の蛍光灯程度の光量で機能)する。有害微生物の補足率は九九・九%以上。細菌、ウイルス、微粒子(花粉、ハウスダクト)等の外部からの吸入や飛沫(咳・くしゃみ)の飛散を防止する。同社は浴槽清掃や空調用クーリングタワーメンテなどの保守作業時を想定しPRしていく。価格は1枚の標準価格が450円、5枚入り標準価格2100円程度を予定。初年度は3万枚を見込む。


「e−ラーニング」で修了率98%―三機工業

 三機工業は、情報セキュリティ対策を徹底するため、全社員約2100人を対象にe―ラーニングよる「情報セキュリティ研修」を実施し、建設現場勤務者もカバーして全社員の98%の修了率を達成した。e―ラーニングは通常2、3ヵ月を要し、直後直前の集中や修了率の低さなどが課題だった。同社は今回、1ヵ月の受講期間を2回実施。これは期間を短くして初期の高修了率を意図したもの。未修了者には、本人とその上司への督促通知等を進め、またe―ラーニングの受講者管理機能という長所を生かして日々の進捗状況把握などを実施した。こうした方策により98%という高修了率をあげた。また、今回のe―ラーニングは「ASP型」を採用したことで、費用(300万円)、準備期間(1ヵ月半)ともに効率の高い運用が行えた。今後はe―ラーニング形式による、新人社員研修や内定者へのスキルアップ教育、建築設備士や管工事施工管理技士などの資格取得教育などへの活用も検討する。
三機工業のホームページ(ニュースリリース原文)


共同受注で実効、今年は6億円完工高見込む―東冷協
 東京冷凍空調事業協同組合は、設立3年半を経過して受注量を大幅に伸ばしている。これは組合員14社で構成する同組合が進めている冷凍空調設備工事の共同受注、冷凍空調設備の保守管理の共同受注、冷媒回収・処理の共同受注という手法が奏効していることにある。2003年での受注実績(完工高)は1億円。これを受けて計画した04年の計画は3億円だったが、進捗状況等からも年末には6億円に達する勢いにある。いわゆる下請け工事とは一線を画す活動は、建設業許可や官工需適格組合証明取得等のインフラも整えた上で、川上営業の徹底をベースにして公共関連施設はもちろん、民間施設での受注にも成功している。同組合のPRパンフレットの案内には「ゼネコン・サブコンの要求に応え努力した結果もあり、価格競争力には絶対の強さを身につけた。一方では”精神の自由”を一番大切なものと考える一国一城の主でもある」とある。




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