2004年9/22付け
集合住宅用の換気ユニットで新製品を投入−松下エコシステムズ
 松下エコシステムズは、条件の異なる集合住宅の低層から高層まで1棟全てを1機種で対応できる薄型・高静圧の常時換気付きサニタリー3室用換気ユニット「ゾーンフリーファン」FY−22FZF(薄型常時小風量換気タイプ)を11月1日から発売する。同製品では、大型の吐出チャンバーの採用と機体内の最適化により、同社従来比約30%の大風量化と約200%の高静圧化を実現。さらに五段階の風量・静圧曲線の組み合わせにより、1機種で10機種分のワイドレンジで延べ床面積や階段の高低差にかかわらず幅広い対応を可能としている。
松下エコシステムズホームページ(ニュースリリース原文)

フィルタに銀杏エキス、浮遊アレルゲンを不活化−三菱製紙
 三菱製紙は、銀杏エキスにより空気中の浮遊アレルゲンを低減化できるフィルタ「アレル・スイープ」を商品化したと発表した。星薬科大学応用微生物教室にて性能試験を実施し、ダニやスギ花粉などのアレルゲンに効果的に吸着、不活化できることを確認した。抗ウイルス、抗菌、脱臭などの効果といったこれまでの抗アレルゲンフィルタにはない多機能を併せ持っていることも確認済みで、すでに特許を出願している。空気清浄機やエアコン、掃除機などの家庭用途を中心に展開し、初年度に1億円の売上を目指す。
三菱製紙のホームページ(ニュースリリース原文)

関西地域で省エネ事業の普及促進へ−「大阪ESCO協会」が発足
 関西地域におけるESCO事業の普及促進を目的として、「大阪ESCO協会」が8月31日付けで新たに発足した。大阪府内に営業拠点がある関西電力や大阪ガス、ゼネコン・サブコン、設計事務所、メーカー、ESCO事業者など40社で組織。ESCO(エネルギーサービスカンパニー)事業ではすでに先進的な取り組みを進めている大阪地区にあって、省エネ新技術の情報収集や活用促進を産学官が一体となって取り組んでいくことにより、ESCO事業の更なる市場浸透を目指していく。今年度中には民間ビルオーナーなどがインターネットを活用してESCO事業の可能性を簡易に診断・把握できるシステム(ESCO可能性簡易診断システム)などを開発していく。

大阪府が優良ESCO事業者の育成で「顕彰制度」を計画
 大阪府では、優良なESCO事業者の育成を目指し、今年度中にも「顕彰制度」を創設する考えを明らかにした。現在は基準づくりを建築設備技術者協会に委託している段階で、年度内にも策定し、来年度からの運用を目指す。すでに大阪府では公共施設にESCO事業を積極的に導入しているが、今後は民間建築物へもESCO事業の導入を促進するため、優良なESCO事業者の育成にも努めていく考えを示している。この一環として優良事業者を大阪府が推奨する「顕彰制度」を創設し、事業者の信頼性を高めることで、民間建築物へのESCO導入を加速させるのが狙い。

室外機の排気で冷媒ガスを液化−グリーンアースが省エネシステム
 グリーンアース(本社・兵庫県尼崎市)は、業務用エアコンの冷暖房能力を高めるとともに、高圧カット防止などに効果を発揮する「スーパーコンデンサ」を開発し、このほど本格発売を開始した。エアコン室外機の凝縮器(コンデンサ)出口側に設置し、本体ファンの排熱を利用して冷媒を液化させるRタイプと、凝縮器入り口側に取り付け、凝縮器に入る冷媒ガスから熱を取るFタイプの2種類を用意。冷房能力を20〜30%向上させる効果があるほか、暖房時にも効率を高めることができるため、年間を通じて大幅な省エネが図れる。熱交換器の腐食といった心配もないことから、ユーザー業界を中心に注目を集めそうだ。
・グリーンアース、電話06−6433−8751

家庭用燃料電池コジェネ、世界初の商用機を首相公邸へ―東京ガス
 東京ガスは、今年度中にも家庭用固体分子形燃料電池(PEFC)を世界に先駆けて市販することとし、細田官房長官から発表があった総理新公邸への家庭用燃料電池の設置に向け、同社として積極的に対応することとした。今回、総理新公邸に設置する家庭用燃料電池コージェネレーションシステムは同社での商用第1号機であり、世界初の商用機導入物件となる。
東京ガスホームページ(ニュースリリース原文)

自家発電設備の導入が"調整段階"に―内発協調査の15年度「常用」
 日本内燃焼発電設備協会はこのほど、平成15年度の常用自家発電設備の設置状況などを集計した「常用自家発電設備に関する設置状況」を明らかにした。これによると、国内設置台数は前年比2.0%増の2716台で微増幅にとどまる一方、設備容量は減少するなど環境変化が生じている模様。ただ、小型化発電の設置は増加傾向にある。設置台数が微増にとどまった要因として、電気料金の値下げ、燃料費の高騰、設備費用の抑制問題、環境規制などが指摘されている。

浴室換気暖房乾燥機で業界初の3室換気―TOTOが発売
 TOTOは、新築マンション向けビルトイン型の浴室換気暖房乾燥機に、業界で初めてとなる3室換気タイプ(浴室・洗面所・トイレを1台で換気する)で200Vタイプの「三乾王200V3室換気タイプ」を10月1日より発売する。改正建築基準法に対応した常時換気機能を搭載し、ワンルーム物件(40平方メートル程度)から大型物件(160平方メートル程度)まで、適正風量で常時換気が可能。部屋の広さに合わせて8段階に風量設定ができ、マンション1物件に大小さまざまな床面積の部屋がある場合でも同製品ひとつで対応できる。
TOTOホームページ(ニュースリリース原文)


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