2004年9/29付け
吸収式冷凍機事業で戦略的提携―三洋電機と米キヤリア社
 三洋電機(本社・大阪市)は28日、世界最大の空調機器メーカーであるキヤリア社(本社・米国コネチカット州)と吸収式冷凍機事業のグローバル的な戦略提携で合意したと発表。吸収式冷凍機の世界的な市場拡大を視野に入れ、両社の経営資源の強みを相互に活かしながら製品開発力や販売力・コスト削減などを強化、グローバル市場でのプレゼンスを高めていくのが狙い。キヤリア社は三洋電機が製造する提携契約品である吸収式冷凍機(75〜1500冷凍トン)を「Carrier/SANYO」のダブルブランドで9月から欧州・北米・南米地域での販売を開始する。
 ・三洋電機ホームページ(ニュースリリース原文)

首都圏・関西営業を三菱LFと統合−「三菱電機住環境システムズ」が誕生
 三菱電機・リビング・デジタル事業本部(本部長=大草文夫副社長)が国内販売体制を再編、冷熱空調システム事業部の首都圏・関西の営業部門と、メーカー販社である三菱電機ライフファシリティーズを統合し、空調冷熱事業と電材住設事業のメーカー機能を持つ総合販社である「三菱電機住環境システムズ株式会社」を10月1日に設立する。事業の強化を図るとともに空調冷熱事業、電材住設事業のシナジー効果を追求し、顧客ニーズに基づくソリューション型営業を高度化していくことが狙い。
三菱電機ホームページ(ニュースリリース)

R410Aを採用した25馬力相当のGHP−三洋電機が来春に投入へ
三洋電機は、業務用GHP(ガスヒートポンプエアコン)に新冷媒・R410Aを採用した高効率「K1シリーズ」で大容量機の71.0kw(25馬力相当)機種を新たに開発した。同製品は三洋コマーシャル販売が2005年4月から発売する。GHPでR410Aを採用した単一室外ユニットとしては業界最大の空調能力となる。また、R410Aは動作圧力が高いため従来機の配管をそのまま利用することが困難とされていたが、K1シリーズは冷媒の高圧を制御することで既設配管が利用でき、これによるリプレース対応時の施工費低減も実現する。
三洋電機ホームページ(ニュースリリース原文)

サプリメントエアを室内へ供給する換気扇−三菱電機が11月から発売
 三菱電機は、改正建築基準法(03年7月施行)に対応する"24時間換気用の熱交換形同時給排気換気扇"として業界最小サイズを実現し、これに抗酸化・サプリメントエアーを室内に供給する機能を付加した「J−ファンロスナイ・ミニ」8機種を11月から発売する。同商品は、換気効率を高める新形熱交換エレメントの搭載と、それに伴う風路構造の最適設計で製品本体の容積を同社従来品比3分の2に小形化(縦21.4cm、幅41.0cm、奥行15.4cm)し、天然ハーブによる抗酸化サプリメントエアー機能を採用した。
三菱電機ホームページ(ニュースリリース原文)

事務所ビルの空調エネルギーを半減へ―新日空がNEDOと共同研究
 新日本空調(本社・東京都中央区日本橋)は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)との共同開発事業として、オフィスビルの空調エネルギーを半減する「超省エネ空調システム」の研究開発を始動した。柳町空気調和エネルギー研究所の柳町潔所長から技術の実施承諾を受けたもので、横浜市磯子区の自社ビル「工学センター」の1フロアを使用して、3年間をかけて省エネ検証を行っていく。この超省エネシステムは、冷却(顕熱)と除湿(潜熱)を分離する空気調和操作によって、最新の省エネ型空調機器システムに比べて50%以上ものエネルギーを削減できるという。

エアコン出荷は8月度も2ケタ台で続伸−日本冷凍空調工業会が発表
 日本冷凍空調工業会がこのほど発表した8月度のエアコン国内出荷は、業務用パッケージエアコンが前年同月比16.1%増の6万5900台、家庭用ルームエアコンが前年同月比14.0%増の37万6500台となった。業務用エアコンは昨年10月から一貫して前年同月を上回っており、7月度(同33%増)に引き続いて高め伸長を堅持した。また家庭用エアコンは4月度から出荷回復が強まり、猛暑支援が顕著となった7月度には同60%増を記録。8月度もこの勢いを持続し、昨年10月以降の累計でも前年同期比1.2%増と水面上に浮上した。
日本冷凍空調工業会のホームページ(統計データ)

「エコキュート」で460リットルタイプ−コロナとデンソーが共同開発
 コロナ(社長=内田力氏、本社・新潟県三条市)はデンソー(社長=深谷紘一氏、本社・愛知県刈谷市)と共同で家庭用CO2ヒートポンプ式給湯機「エコキュート」の一缶式460リットルオートタイプ(CHP−H4614SA)を開発、11月上旬から発売する。定格加熱6キロワットの新設計のヒートポンプユニットを採用し、同クラスでは業界トップ(同社調べ)となるCOP4.29の高沸き上げ効率を実現、経済性を高めている。
コロナホームページ(ニュースリリース原文)

高効率エネ導入促進事業は住宅省エネで669件決定―NEDO
 NEDO技術開発機構はこのほど、住宅・建築物高効率エネルギーシステム導入促進事業のうち住宅に関わる平成16年度の予約者として669件を決定した。予約者は空調分野が578件、断熱リフォームが91件。補助金(3分の1)総額は6億3000万円。これによる省エネ効果は、原油換算で年間約443キロリットルと想定している。住宅・建築物高効率エネルギーシステム導入促進事業は、国内のエネルギー消費の約4分の1を占める民生部門の省エネ対策を進めるべく、NEDO技術開発機構が指定するシステムを導入した建築主に対し、その費用の3分の1を補助するもの。

燃料電池の国際展示会「FC EXPO05」−来年1月に東京で
 世界最大の燃料電池の国際専門展である「FC EXPO 2005 〜第1回国際燃料電池展〜」が、2005年1月19日から21日まで東京ビッグサイトにて開催される。主催はリードエグジビションジャパン、共催は水素エネルギー協会。同展は、燃料電池の研究・開発・製造に必要なあらゆる技術、部品・燃料、装置が一堂に集まる国際専門展で、出展社は最終的には200社以上になる見込み。この規模は燃料電池に特化した専門展としては、初回にして世界最大となる。
オフィシャルホームページ



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